不意の停電でも安心!?電力供給を特撮怪獣から考える

こんにちは、モノブライトのベース、出口です。

12日午後2時50分頃、埼玉県新座市の地下に敷設された東京電力の送電ケーブルから出火し、この火災の影響で都内に大規模な停電が起こりました。

交通にも大きな影響があり、鉄道各所で運転見合わせ。新宿、杉並、練馬の各区などで約200カ所の信号機が停止し、警察官が復旧まで手信号で対応するなどしました。

豊島区や練馬区を中心に都心部を含む約58万戸以上に影響ということで、午後の業務真っただ中の時間帯に起きた停電で仕事が進まない事態になっていしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

完全復旧は停電発生からおよそ3時間ほどでしたが、その間の不便さ、不安感は相当だったと思います。中にはエレベーターに閉じ込められるケースもあったようです。

しかし、事故の恐ろしさよりも痛感したことは、私たちの生活のほとんどすべてが「電気」によって動いていること。都市部の電力が滞ったその瞬間、私たちの生活はパニックに陥ってしまうのです。

そこで今回は、電力不足の際に有効利用できそうな特性を持った怪獣をご紹介しましょう。


関連記事:カラオケが窮地?ひとりでも大人数でも楽しめるカラオケ特撮曲4選

①非常時の発電に役立つ特性を持った電気怪獣

電気不足の際に活用できる条件としては、体内に電気を溜め込むこと、その電気を放電することができる、この二つです。

厳密に言えば、「帯電した電気を電力として利用できる電気に変換する」行程が必須ですが、そこは難しい話なので今回はオミットします。純粋に「帯電、放電ができる」一点に絞ります。

電気怪獣と言えば、ウルトラマンに登場する「ネロンガ」です。

画像出典:Amazon
画像出典:Amazon

ネロンガは電気を主食とする怪獣で、変電所など電気が集まる場所を襲い、電気を貪り食っていました。

劇中にて古くは江戸時代にも現れ武士に退治された、という記録が残っているのですが、江戸時代は電気を必要とする環境ではないので退治されて当然です。

ネロンガには帯電、放電の特性の他に「普段は透明だが電気を食べている(帯電している)時は実体化する」という特性があります。

透明になっているときは空っぽの状態であり、実体化している場合は電気が溜まっている証拠であることから、「蓄電量が視認しやすいバッテリー」としての活用方法が提案できます。


ネロンガだけでは電力供給が少なすぎるため、もう一体ほど電気の怪獣が欲しいと考えていたところピッタリな怪獣がいました。帰ってきたウルトラマンに登場する「エレドータス」です。


帯電、放電、蓄電量による体の透明から実体化など、奇跡的にネロンガとほぼ同一の特性を持っています。その上、エレドータスは口と尻尾から15万ボルトの高圧電流を発する、と明言されています。

15万ボルトとはどのくらいのものなのか。電気のゴールを一般家庭のコンセントと考えると、コンセントは一般的に100ボルト。

電気のスタート地点である火力、風力、原子力などの発電所で生み出された電気は超高電圧に変電され送電線に送られます。これがおよそ50万ボルト。

そこから超高圧変電所で変電され大工場や鉄道変電所に送られる電気が15万ボルトになります(参照:電気事業連合会)。

なんと、エレドータスが発する超高圧電流は私たちの生活に最適な電力だったのです。

怪獣が発する電気を停電時の非常電力にするのは夢物語と思っていましたが、これはなかなか現実味を帯びたプランに思えてきます。

関連記事:中学生Jリーガーに続け!特撮界の「U-18ヒーロー」3選

②特性を変える怪獣を「電気特化型」にする方法

電気をためこむことのできる怪獣は前述の二体以外にも存在しますが、少し違う方法で発電する方法を考えてみましょう。

ファンの間ではシリーズ最強との呼び声が高い「完全生命体イフ」という怪獣がいます。

画像出典:Amazon
画像出典:Amazon

なぜこの怪獣が最強かと言うと「受けた外的要因に対し、その特性をそのままコピーする」という特性だからです。

劇中で最初に登場した形態はマシュマロやお餅のような物体でしたが、焼却処分のため炎を浴びた所、炎に耐性がついた形態に変化しました。

その後もミサイル攻撃を受けるとミサイル特化になるなど、あらゆる攻撃を自分の体に取り込み「攻撃すればするほど強くなる」厄介な怪獣です。

そこで、このイフに電気(約15万ボルト)を浴びせて帯電体質に変化させる、という案はどうでしょうか。そうすれば、ネロンガやエレドータスのように非常時の電力として、共生することが可能になります。

この時に気をつけなければならないのは、電気以外の刺激を与えないことです。ほんの些細な刺激でもイフは敏感に反応してしまいます。

その証拠に、劇中でのイフは人類の総攻撃を受けた後、人類を滅ぼせるほどの戦力を有する姿になりますが、少女の吹いたクラリネットの音色に反応し体が巨大な楽器に変化します。

その姿は破滅を体現した禍々しさとは真逆の、荘厳で神々しい姿。ですので、イフに対してはひたすら悪意は向けず、電気を使う場合も「電気、使わせてください!」という気持ちが肝要になります。


関連記事:豊洲の地下から怪獣が!?汚染から生まれてしまった公害怪獣たち

■日頃の危機管理に勝る備えなし

怪獣を非常時の電力に、というのはあくまで極論ですが大切なのは「日頃から非常時に備える」という心構えです。

先の都市部大停電は日中でしたが、これが夜に起こったとなれば混乱も大きくなっていたでしょう。懐中電灯や電池の備蓄、非常食などはしっかりと管理しなければいけません。

そして、日中に起きる停電の最大の被害はパソコンを使って編集や集計作業をやっている方でしょう。

停電でこれまでの作業が水の泡、なんて話も聞きますので、こちらの備えとしては「こまめに保存すること」ですね。

備えあれば憂いなし、今一度この言葉を心に留めておきましょう。

・あわせて読みたい→「私たち、入れ替わってる!?」男女が入れ替わる特撮作品3選 

(文/モノブライト・出口博之

・合わせて読みたい→カラオケが窮地?ひとりでも大人数でも楽しめるカラオケ特撮曲4選

Sirabee編集部

【Amazonセール情報】ココからチェック!