将棋棋士・三浦弘行九段に「スマホ不正」疑惑 ファンは困惑

前代未聞の事態に、ファンは戸惑いを隠せない状況だ。

■実力者の三浦九段が本当に不正をしたのか?

三浦弘行九段は七冠時代の羽生善治現三冠から棋聖のタイトルを奪っている実力者。非常に研究熱心な棋士として知られており、その勉強量は棋界一といわれる。

将棋界のトップクラスであるA級に15期在籍しているほか、NHK杯でも優勝。さらに昨年は公開対局として開催されるJT杯・将棋日本シリーズでも優勝しており、今季もA級に。ソフトに頼らなくても十分に強い棋士である。

また、最近はニコニコ生放送の中継でユニークなキャラクターを披露し「みうみう」と呼ばれ人気となっていた。そのような実力と人気を兼ね備える棋士が本当に不正を働いていたのだろうか。


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■ソフトの棋力は上がっているが…

現在将棋界は棋士とソフトが対局する「電王戦」が開かれ、棋士が苦戦している状況だ。今年行われた山崎叡王対Ponanzaの対局前にしらべぇ編集部が行った調査でも「ソフトが勝つ」と考えている人が圧倒的で、対局でも人間が敗北している。

しかしこれはあくまでもスペックの整ったマシンを用いていることが前提。スマホの将棋ソフトがA級棋士の読みを上回るかについては疑問といわざるをえない。

三浦九段は沈黙を守っており、今後は弁護士と相談するとのこと。『3月のライオン』や『聖の青春』などで将棋ブーム到来を予感させていただけに、ファンは不透明な事態に落胆している。


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■将棋ファンに聞いてみた

将棋ファンに話を聞いてみた。

「連盟は事実関係と明確な証拠があるなら明示して欲しい。ないのなら中途半端な報道はするべきではなかったと思います。個人としては三浦先生の潔白を信じています」(20代女性)

「将棋ファンとしてテレビなどで不正ありきで報じられることや、三浦九段を茶化すような論調になっているのが不愉快で、モヤモヤしています。


これだけの処分をしたということは証拠があるはず。ソフトを使っていたのなら年内出場停止処分は甘すぎるし、疑念だけで挑戦者を剥奪したのなら異常だと思います。とにかく明確にしてもらいたい。ファンが減りますよ」(30代男性)


将棋連盟と三浦九段の今後の対応が注目される。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)

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