ケンカになる場合も 「背もたれ倒しすぎ」と怒っている世代は…
電車や飛行機の座席についた背もたれをめいっぱい倒し、思う存分くつろぐ。長距離移動を少し楽にする方法である。しかし、後部に座る人間にとっては、迷惑なときもある。
自分の空間を前の人間に占領されるように感じて気分を害し、中には「倒さないでもらえますか」と抗議して喧嘩になるケースも。
倒しすぎの背もたれに腹を立てたことがある人は、どのくらいいるのだろうか？
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■倒し過ぎの背もたれに怒った人の割合は？
そこでしらべぇ編集部では全国の男女に「前の座席の人が背もたれを思い切り倒してきて腹がたったことがあるか」聞いてみた。
結果、中高年の4割から5割が「ある」と回答。逆に20、30代は2割程度にとどまる。
若いほうが血気盛んでイライラしやすいメージがあるが、じつは年齢が進むほど我慢ができなくなり、腹を立てる人が多くなるようだ。
ちなみに一昨年飛行機内で北海道県議が背もたれをいっぱいに倒していたところ、後ろの乗客に「倒さないでほしい」と注意され激怒し、客室乗務員を交えて大立ち回りを演じ議員辞職に追い込まれた事案が発生している。
人を不愉快にさせない角度までしか倒れない座席があっても不思議ではないのだが、現状そのようなものは存在せず、人の良心に任されているのが現状だ。
■経験者に話を聞いてみた
前の人間の背もたれに腹を立てたことがあるという人に聞いてみた。
「上野東京ラインのグリーン車によく乗るのですが、大体の人は少し倒すくらいでとどめてくれていますし、自分もそうしています。
ただたまに羽振りのよさそうな男女や、どこかのお偉いさんみたいなおっさんがいっぱいに倒してくることがありますね。他人に気を使えない無神経な人間だからそういうことをするのでしょうけど、本当に邪魔。多分そういう人って空気読めないから嫌われ者だと思います」（30代男性）
「倒すとき声かけるのが望ましいですよね。私は『倒します』と後ろの人に一言いいますが、残念ながらそういう人は少数ですね。
大きく倒されるのは本当に不愉快で、旅先に行く前にイライラしてしまいます。そもそもなんであんなに倒れるようになってるんでしょうかね。人がイライラしない角度で止まるようにしてもらいたい」（40代女性）
「誰も文句を言わないからいいや」ではなく、後ろの人のことを考えて背もたれを倒す必要がある。
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（取材・文／しらべぇ編集部・佐藤 俊治）
【調査概要】
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年9月23日～2016年9月26日
対象：全国20代～60代の男女1365名（有効回答数）
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