利用者減ではなく多様化?カラオケ店の変貌が魅力的すぎる

©ぱくたそ
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2016年9月末に、最大80店舗の不採算店を閉店予定のカラオケシダックス。

建物の老朽化ということもあるが、消費者側の「飲んだ後にはやっぱりカラオケ」「デートで行く」ということが減ってきており、カラオケ離れが加速しているように思われるかもしれない。

だが、じつはカラオケ人口自体は10年前から大幅な減少はしていない。利用目的の多様化が進み、カラオケ業界が大きく変わってきていることが理由で、旧来型の店舗が減少してきているのだ。

現在、消費者はどのように多様化してきており、カラオケはどのように変貌しているのだろうか。しらべぇ取材班は、その実態を調査した。


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①ワンコインランチからせんべろまで! 充実しすぎでは

昨今は食事事情が大きく変わってきており、ランチやお酒を呑むためにカラオケに行っている人もいるくらいだ。

シダックスでは給食事業を活かして「レストランカラオケ」と言っているほど充実。ホリデーゆったりランチのメニューは、おさつスティックカレーや生しらすと焼かまぼこ丼、ソースカツ丼などドリンクデザート付きで520円(税抜)とリーズナブルだ。

平日17時〜20時30分までは「ちょい呑み」ができ、ビール2杯と唐揚げ、枝豆でせんべろも楽しめる。食事メニューでカラオケを選ぶという人が増加傾向だ。

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②カラオケが仕事場に? 意外と集中できるよう

ITの普及や生活の多様化により、会社に出勤せず近隣のワーキングスペースや自宅で仕事をする人も増加してきている。

そんな人向けのワーキングスペース「コワーキング」を利用する人もおり、中でも「パセラのコワーク」は代表的な存在のひとつだ。

名前の通り、これはカラオケパセラが運営しているコワーキングスペース。場所は東新宿にあるが、「東新宿以外でも」という要望に応えて、なんとカラオケ用の池袋店がコワーキングになった(2016年7月〜10月期間限定)。

店内を利用しているため、現状は専門オフィススペースがある訳ではなく、パーティー用の部屋やカラオケルームを利用している。

Wi-Fiや電源はもちろんのこと、コピー機あり投影機器あり。ワンコインランチやドリンク飲み放題も魅力的で、これまでのコワーキングスペースより充実している。「カラオケに出勤」という日も近いかもしれない。


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③レディース専用で心おきなく「女子会カラオケ」

元来のカラオケルームは男女兼用。そのため、やむを得ず喫煙ルームだったり、室内が殺風景だったりと「女性が喜ぶ環境」とはほど遠い印象だ。

そんな人に朗報! 2016年9月に「カラ館レディース」が新宿歌舞伎町にオープン。アロマの香りと明るく素敵なインテリアで女性向けだ。

コスプレやプリクラもあるため、男性の目を気にせず思う存分「女子会カラオケ」を楽しめる。


「メニューがさらに充実し、現代の人の心をとらえてきている」「仕事場になっている」「レディース専用で快適」と、多様化するニーズに応える形で変わってきているカラオケ。

自分に合ったカラオケ店を探してみると、余暇の充実がはかれるだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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Sirabee編集部

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