人間社会はハチに支えられていた!ミツバチが絶滅すると世界はこうなる

2016/10/01 11:30

※画像はYouTubeのスクリーンショット
※画像はYouTubeのスクリーンショット

ミツバチと言ったら真っ先に思い浮かぶのはやっぱりハチミツ。高い栄養価に優れた疲労回復効果、そして何より甘くて美味しい。

しかし、ミツバチがもたらす恩恵はハチミツだけではない。

もしも地球からミツバチがいなくなってしまったら、人類も生きてはいけないかもしれないのだ…。


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■ヤバすぎる“蜂群崩壊症候群”

2006年頃から現在まで、アメリカ各地やヨーロッパの一部でセイヨウミツバチが一斉に失踪する現象が発生。

後に蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)と名付けられたこの現象により米国の野生種のミツバチは激減、養蜂家に飼われているミツバチも4分の1が消えてしまった。

その特徴はコロニー(巣)の若い働きバチがこつ然と姿を消してしまうものの、周囲には死んだハチなどの痕跡がほとんど見られないこと。原因は農薬や寄生虫などによるものと考えられているが、未だに断定には至っていない。


なお、ミツバチの大量死についてはこちらの動画が詳しい(日本語字幕付き)

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■ミツバチが消えると人間もいなくなる?

自然界におけるミツバチの最大の働きは植物の受粉を助けていることだろう。蜜を求め花から花へと飛び移る過程で花粉を運び、それが結果的に受粉に繋がっている。

世界で作られている作物の3分の1はハチの受粉に依存しているというから、改めてその重大さが理解できる。

かつてアインシュタインは「もしも地球上からミツバチがいなくなると、人間もいなくなる」と言ったそうだが、あながち間違いではないのかもしれない。


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■ミツバチの受粉に依存する様々な産業がストップ

ミツバチ絶滅による被害はそれだけではすまない。植物の受粉が行われなくなるということは、当然それを食料としている動物にも影響がある。

餌が無ければ家畜の数も減少するため、極端な話、牛乳や乳製品全般、卵、畜肉が一切手に入らなくなるかもしれないのだ。

さらにモーニングコーヒーを一日の習慣にしている人は、コーヒー豆が手に入らない。衣類には欠かせない綿花の栽培も滞るため、気軽に服を買い替えることもできない。

ミツバチがいなくなるということは単にハチミツが手に入らなくなるだけではなく、まさに人類にとっての大打撃なのだ。


これらはあくまで「もしも」の話だが、事実として1990年代よりミツバチの数は世界的に減少している。

願わくは美味しいハチミツや乳製品のためにも、これからも良い隣人として付き合っていきたいものである。


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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

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びやじま

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