レースクイーンの衣装、仙台で盗難騒ぎ 損害は「プライスレス」
2016/09/25 11:00
自動車用カスタムホイールの開発・販売を手がけるウェッズが9月20日、同社がスポンサードを務める「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」のレースクイーンが着用する衣装が盗まれたと発表した。仙台市で行われたイベント中に降りかかった災難。警察へ被害を届け、捜査が進んでいるという。
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■数か月かけての制作が無に
モーターイベントに花を添えるレースクイーン。衣装は、どのようにして作られているのだろうか。しらべぇ編集部は、SuperGTなどでの衣装制作を手がけるOffice Miyazaki代表・宮崎さんから話を聞いた。
「たとえば春先に初戦が行われるSuperGTでは、前年末あたりから制作スケジュールなどの打診が入り始めることも。実際に具体的な打合せに入るのは、年が明けてから。レースクイーンのオーディションは、2月・3月頃が多いですね」(宮崎さん)
数か月かけて作った衣装一式を再び制作するには、急いでも2週間~1ヶ月ほど必要になるそうだ。では、再制作で費用はどれくらいかかるのだろうか。
「具体的にいくらとは判断しかねますが、盗まれた衣装は凝ったデザインで、素材も良質なしっかりとした作り。時間・予算ともにかかっていることは間違いなく、それなりの費用になるのではないでしょうか」(宮崎さん)
■「看板が盗まれた」に等しい
衣装であると同時にチームやスポンサーの顔・看板としての役割がある衣装の盗難を宮崎さんは、「関係者にとっては『看板を盗まれたに等しい悔しさ』があるのでは」と心を痛める。
「レースクイーンを務めるモデルにしても、自分のために作られた特別なものには、ひとしおの思い入れを持っていたはず。身に着けるものが突然、消えうせたことで、かなり不安な思いを抱えているのではないでしょうか」(宮崎さん)
華やかな衣装は、チームやスポンサー、モデル、作り手など関わる人々のさまざまな思いを形にしたものだ。盗難による関係者の落胆は計り知れない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・上泉純 取材協力/Office Miyazaki)
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