がん転移公表の小林麻央 現役医師は「5年生存率は30%」と指摘
2016/09/21 07:00
20日朝に更新したブログ内で、がんが骨や肺、脇下リンパ節などに転移していることを公表した女優・タレントの小林麻央。
そんな厳しい状況下にありつつも前向きに生きようとする彼女に対し、賞賛の声が集まっていることはすでに報じたとおりだ。
日本国中が「なんとか回復してほしい」と願っているが、若い年齢でのがんで、しかも複数の転移……。
医学的には、果たしてどうなのだろうか? やはり厳しいものなのだろうか?
■現役医師が指摘「5年生存率は30%程度」
しらべぇ編集部では、しらべぇライターで現役の内科医である青木マダガスカル先生に話を聞いた。
青木先生:骨や肺に転移しているのでしたら、ステージ分類はⅣ期です。
どのがんでも根治的な外科手術の適応になるのは、病変が局所にとどまっていて手術で取り切れる場合です。
Ⅳ期の乳がんでは、化学療法やホルモン療法といった全身的な治療と、疼痛緩和が中心になります。5年生存率は、ほかのがんのⅣ期と比べ高いとはいえ、30%程度です。
ただし、遠隔転移があっても、原発巣を切除することによって生命予後が改善する可能性も一部でいわれています。
想像通り、いや想像以上に医師の見解は厳しいようだ。
実際、小林のブログを読んでいると、抗癌剤治療で頭髪がすでに抜け落ちた様子が伺える。
ブログで新しい写真をあげるたびに、勇気をもらいつつも、多くの人が心配してしまうというのが今の現実なのだ。
なぜ、若く美しく、才能にも恵まれた彼女がこんな運命を辿ってしまうのか、神様の不公平さを実感するばかりだが……
前向きな彼女なら、きっと「奇跡」は訪れるはず。まずは30%の可能性を信じ、そしてその後の「奇跡」を信じて応援していきたい。
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