保育園新設への反対運動 世間の印象は?
待機児童解消の対策として、都市部では保育園の新設が進められている。
しかし、園児たちの騒音や送り迎えの交通、子供の遊び場がなくなるなど、さまざまな理由から近隣住民による反対運動が起きるケースも報じられる。
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■2割が「近くに保育園ができるのは嫌」
しらべぇが先日お伝えした調査結果では、「自宅近くに保育園ができると嫌だ」と答えたのは18.6%。
意外にも、20〜50代女性と20〜30代男性の割合が高く、50〜60代男性で嫌がる人は少ないということがわかった。
■中高年は「反対運動」に危機感
そこでさらに、「保育園新設への反対運動は少子化に悪影響だと思うか」を調査してみたところ…
全体ではおよそ5割が「悪影響」と回答。
しかし今回の調査でも、20〜40代男女では、すべての世代で「悪影響派」が4割台にとどまるのに対して、50〜60代、とくに60代男女では6割を超え、強い危機意識が感じられる。
こうした世代による意識差の影響もあり、既婚者のほうが危機感を覚える割合が10ポイント近く上回った。
2回の調査結果からわかるのは、あくまで仮定の質問ながらも、近くにできたとしても保育園新設に反対する声は多くなく、また反対運動への危機感を覚える人がかなり存在する、ということ。
騒音や住宅価格の問題など、トラブルを心配する意見を無視することはできないが、政治や行政が積極的に住民の利害を調整する必要があるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)
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