「駅近vs新築」どちらの物件が人気?年齢による変化の差が判明
2016/09/01 18:30
物件を選ぶ基準は、利便性、料金の安さ、部屋の広さ、築年数など人によってさまざまだろう。
会社勤めの人は、毎日の通勤を考慮しなくてはいけないので「駅から近い」ということは重要だ。しかし、「新築の家に住みたい」という憧れを持っている人も多いはず。
しらべぇ編集部では、全国の男女1,376名に「駅から遠い新築」と「駅から近くて築年数が古い家」ならどちらに住みたいかを調査してみた。
■年齢と共に利便性を重視
その結果、「駅から遠い新築」を選んだ人は61.6%、「駅から近い築年数が古い家」を選んだのは38.4%で、多くの人たちが駅からの近さよりも新しさを重視すると明らかに。
しかしながら、年代別で比較してみるとある傾向が見られた。
「駅から遠い新築」を選ぶのは20代が最も高く7割を超える。多くの若者は、駅から遠くても新築にこだわりがあるよう。
それに比べて、60代以上になると約半数にまで減少。年を重ねるごとに利便性重視になっていくことがわかる。
■利便性を重視する地域の人は…
次にエリア別で見ると、駅近よりも新築物件を選ぶのは甲信越が約8割と最も高く、それに四国が続いている。
これらの地域は、交通手段として電車を利用するよりも、車移動の人たちが多いのだろうか。
一方で、新築物件を選ぶ人の割合が低かったのが東北で約5割。東北の人たちは、新築物件より利便性を選ぶ傾向が強いようだ。
■家にいる時間も考慮して家を選ぶ
また編集部では、「駅から遠い新築」を選んだ人と「駅から近くて築年数が古い家」を選んだ人に、それぞれ理由を聞いてみた。
まずは、駅近よりも新築を選んだ人から。
「駅から徒歩15分の新築物件を選びました。運動のために、あえて駅から遠いところを選んだという理由もあります。あと、新しい家に住んでいるほうが、自分自身のモチベーションが上がる気がしたので。
自分はそれで満足なのですが、駅から遠いので彼女を家に呼ぶのに気を遣ってしまいますね。当初は彼女が家に遊びに来ていたんですが、最近は自分のほうが彼女の家に行くようになりました」(20代男性)
普段の運動不足の解消に活用するという発想もあるみたいだが、恋人を呼びづらいという思わぬ欠点があるようだ。
次に、新築よりも駅近を選んだ人の意見を見てみよう。
「私は駅から徒歩5分以内のところに住んでいます。今までに何度か引っ越しましたが、ほとんど会社にいるので通いやすいところがベストだと思います。満員電車だけでも疲れるのに、駅から遠いなんて考えられませんね。
家にいる時間が長いと新築のほうがいいのかもしれないけど、休日もほぼ家にいませんから。
ただ、耐震がわからないので地震のときが怖いです。大きな地震がくるときは会社にいたいですね…」(30代女性)
働き盛りの会社員こそ利便性を考えて物件を選んだほうがいいのかもしれないが、古い家なゆえに災害の心配もあるようだ。
このように、それぞれに利点と難点がある。自分は何を重視しているのかをよく考え、物件選びは慎重にしよう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)
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