新幹線で寝過ごして暴れた男を逮捕 経験者も呆れる声
わずかな金額に不満をもった代償はあまりにも大きかった。
■退庁後酒を飲み寝る
男は26日夜に勤務を終えた後、福島駅前で飲酒。その後帰宅するため東北新幹線乗りこんだが、完全に寝てしまったという。降車予定だった郡山を通過しても目をさますことはなく、列車は埼玉県の大宮駅に到着。眠りから目ざめた男は異変に気がつき、ようやく下車。
その後、駅の窓口で引きかえすための切符を購入。イライラしていたのか担当職員に「態度が悪い」と因縁をつけ、つり銭用のトレイを素手で叩き壊すという暴挙にでた。まもなく通報をうけた警察がかけつけ、現行犯逮捕されている。
■新幹線で寝過ごす人は少数
新幹線で寝過ごすという行為は大失態といわざるをえない。しらべぇ編集部の調査でも新幹線の寝過ごしを経験したことがある人はわずか6.5%しかいないことがわかっている。
もちろん経験者でも、自分のミスを悔いながら高い電車賃を払って静かに帰宅しているはず。
推測だが、この男はJR職員の顔を見て「なぜ起こしてくれないのか」「どうしてまた金を払わなければいけないのか」という怒りにさいなまれ、このような暴挙にでたのではないだろうか。
ちなみに、福島~大宮駅間の運賃は7900円。公務員ならばだせない額ではない。わずかな金額に不満をもった代償はあまりにも大きかった。
■寝過ごし経験者に聞いてみた
新幹線で何度も寝過ごしたことがあるというIさんに今回の事件について意見を聞いてみた。
「私は新幹線で寝過ごすことが多く、プロと呼ばれています。寝過ごしは誰にも文句がいえませんから、自分に対する怒りと余計な出費へのやるせなさはわかります。しかし、暴れて逮捕されることは容認できません。
わたしは寝るときにある程度覚悟を決めているので、寝過ごしても人のせいにはしません。まわりも『またか』しか思いませんし、お金を払えば笑って許される世界。
この男も『話のネタになる』くらいに思ってさっさと帰ればよかったんです。エリートの変なプライドがあって、失態を笑いにかえるような度量がなかったんでしょうね」
笑ってやり過ごせれば、なんの問題もなかっただろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)