判官びいきは都市伝説?強いチームを支持することが判明
プロ野球は終盤戦に突入。セ・リーグは広島東洋カープが抜けだし、25年ぶりの優勝を目前にしている。
一方パ・リーグはソフトバンクホークスと日本ハムファイターズが激しく優勝争っており、目の離せない状況だ。
この3チームはいずれも長期に渡る低迷期から抜けだしてきたチームだけに、古くから応援する熱狂的なファンが多いといわれる。
■弱いチームほど応援したくなる?
日本には判官びいきという言葉があるように、「弱いから応援しよう」という考えが多いと聞く。悔しい思いを重ねることでチームへの想いを熱くし、のめりこんでいくのだ。
しかしつねに上位をキープしている巨人の人気が高いことや、成績が低迷しているチームの客席に閑古鳥が鳴く光景を目にすることも多く、一概に「弱いことがアピールポイント」とはいかないよう。
そこでしらべぇ編集部では実態を調べるべく、全国の男女に「試合で応援したくなるのは強いチームより弱いチームだと思うか」聞いてみた
結果、「弱いチーム」と答えた人はわずか2割で、圧倒的に強いチームを応援したいと考えている人が多いことが判明。
どうやら「日本人は判官びいき」という通説は都市伝説だったようだ。
■それぞれの意見を聞いてみると…
強いチーム、弱いチームのそれぞれのファンに意見を聞いてみた。
<強いチーム派>
「私は強いチームが好きです。やっぱり応援したチームが目の前で勝つと嬉しくて、また球場に足を運ぼうという気になります。負けが続くと『なんだよ』って思っちゃうし、野次りたくなる。
プロ野球ならやっぱりソフトバンクかな。私がいくといつも勝つから、本当に応援しがいがあります。高校野球も私は神奈川県在住なので、横浜高校とか強いところばかりで鼻が高い。
とにかく史上最強レベルで黄金時代を迎えているチームを応援したいです。例えるなら80年代の西武ライオンズとか、昔のシカゴ・ブルズ、ラグビー7連覇の神戸製鋼みたいなチームがいいですね」(30代男性)
<弱いチーム派>
「弱いチームがいいですね。強いところって誰でも応援するから、自分はみむきもされないようなチームを応援したい。そんな理由で後楽園球場時代の日本ハムファイターズのファンになりました。
後楽園も東京ドームも人は少なかったけど、熱いファンはいたんですよ。ずっとダメな子供を支えているような感じ。弱いチームでしたけど、みんなと応援して泣いてたまに笑って。そんな日々が楽しかった。
北海道に行って人が増えたころから心が離れ始めて、優勝と日本一で『自分の役目は終わった』と感じました。今は野球をみていません。強いチームはおもしろくない」(40代男性)
どちらにも特有の楽しさがあるようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)
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