線香は「供養のため」だけじゃない 趣味で焚く人の割合は
2016/08/25 05:30
線香というものがある。我が国日本では、亡き人を供養するために使用される。
彼岸の時には線香を買う人が当然増えるが、これを普段から使用している家庭はどれほど存在するのだろうか。日本の家庭全てが仏壇を持っているわけではない。故人の供養の仕方は、その家庭の信条や宗派にも左右される。
だが、こういう考え方はできないだろうか。
仏壇や先祖供養とは関係なく、趣味で線香を焚いている人がいるのではという考え方だ。
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■「趣味で線香」という人の割合
しらべぇ調査部では「家に仏壇はないが、趣味で線香を焚いているか」という内容の調査を行った。
すると、全体の7%が「はい」と回答。やはり、嗜好品として線香を使っているという人々は存在する。
線香の原料といえば白檀が一般的だが、この白檀は他にも用途に富んだ香木だ。点火しなくても香りを発するという特性があるため、白檀をそのまま加工して扇子やアクセサリーを作ることも。
白檀は非常に根強い人気のあるアロマ製品なのだ。
■線香メーカーの知名度
線香という商品自体も、決して希少品ではない。
日本テレビの長寿番組『笑点』のメインスポンサーは、日本香堂。線香製造の最大手メーカーだ。日本香堂は、他のあらゆる番組のスポンサーになった経歴がある。
しかもそれらの番組は、必ずしも高齢者対象のものではない。むしろ若者が視聴する可能性の高い番組にも、日本香堂の社名が連なっている。
つまり、テレビCMをきっかけに線香を焚いてみた人が上記の7%の中に含まれている可能性もあるのだ。
■日用品として
日本香堂の公式サイトを見てみると、同社の商品は決して供養目的の線香だけではないことが分かる。
「癒やしの香り」カテゴリーがサイト内にはあり、そこには嗜好品としての線香がラインナップ。また、線香だけではなくエッセンシャルオイルやアロマキャンドルなどもある。
話を線香だけに限定してみても、「趣味で線香を焚く」ことは企業もすでに想定済みなのだ。線香はもはや仏壇か墓前に供えられるだけのものではなく、日用品としての変貌を遂げているという表れだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)
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