こいつ動くぞ!ガンダムのように人が乗って操る4mのロボ完成
コクピットに乗り込み巨大ロボを操作する。男子なら一度は夢見るシチュエーションだろう。
そんな夢への大きな一歩が刻まれた。8月21日、身長4メートルの人型巨大ロボ「はじめ43号」が大阪市西淀川区役所で公開され大きな話題となっているのだ。
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■「冗談ではない!」本気のロボット開発
胴体内に操縦者が乗り込み、二足歩行が可能な「はじめ43号」は西淀川区の町工場「はじめ研究所」が開発したもの。
ヒューマノイド(人型)ロボット開発の専門会社であるはじめ研究所。研究機関向けのロボットやエンターテイメント用ロボットを開発するなど、技術力は高く評価されている。
同研究所では技術力を活かし、2002年に小型二足歩行ロボットの1号機を開発。2009年に世界最大級の身長2メートル超のヒューマノイド・33号機を完成させた。
ここから同研究所社長の長年の夢であった、ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ、いわゆる巨大ヒューマノイドロボットの完成を目標に定め、さらなる開発がすすめられることに。
■「すごい…熱中するわけだ」はじめ43号の完成
同研究所は2010年より6年の歳月を費やして身長4メートルの43号の完成にこぎつけた。
人間のように二足歩行が可能な巨大ロボットを開発することは世界でも例がない。はじめ43号は分速12メートルで歩行が可能。
胴体下部のハッチを開きコックピットに搭乗。思わず「アムロ、いきまーす」と口にしてしまいそう。
頭部カメラの映像を表示するディスプレイを見ながら、ジョイスティックと人形を操るとロボットも同じ動きをするマスタースレーブで操縦できる。
巨大ロボットの操縦は男子の夢。たとえ「坊やだからさ」といわれていたとしても、冷めることなく情熱を持ち続けた結果が実を結んだのだろう。
■「まだだ、まだ終わらんよ!」最終目標は18メートル
はじめ43号の公開はツイッターでも大きな反響を見せている。
はじめ43号の胴体と手足の絶妙なバランス好き
— かんたむ (@kantamut) August 21, 2016
https://twitter.com/banboots/status/767353988668796928
はじめ43号なかなかすごい。
— H-AML(リンゴ) (@h_aml) August 21, 2016
はじめ43号、頭部めっちゃ美しい… シンプルだけど練られてる
— 寺尾洋之 (@terao9) August 21, 2016
はじめ43号は5000万円で販売。その売り上げで次は身長8メートルのロボットの開発に着手する予定だ。最終的な目標はガンダムと同じ身長18メートルの巨大ロボットの開発だという。
1979年の放送から40年の時を経てガンダムが現実のものになる可能性が見えてきた。今後もはじめ研究所の活動から目を離せそうもない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)
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