上映から30年「スタンド・バイ・ミー」が残した名ぜりふ3選

線路
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12歳の少年4人によるひと夏の冒険を描き、1986(昭和61)年に上映された映画「スタンド・バイ・ミー」。森の奥を走る線路沿いに放置されているという鉄道事故死体を探しに行くという、言ってしまえばそれだけの出来事を後に小説家となった中年男性の視点で描く。

男性が当時を振り返り、思い出を語るように綴られる物語は、数々の名言を残していた。


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①それがどうしたっていうんだ。人は皆変人さ


4人 のうち1人が問い掛けた「僕を変人だと思う?」という言葉に別の1人が「うん」と応じて続けた名言である。

人は、自分自身の価値観に揺らぎを感じて悩むことがある。大人のみならず子どもも同じだ。

ふと迷ったとき、さらりと受け入れてくれる友人の存在の大切さを問い掛けることで、若い世代はもちろんのこと、いい大人にも「自分にそんな友人がいただろうか」と顧みさせてくれるのである。

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②「またな」って言えよ


2日間の冒険を終えた少年らが別れる場面で、「さよなら」と言う1人。それに対し「『またな』だろ?」と別の1人が返した言葉だ。

何気ないせりふににじむのは、いつまでも「冒険は終わらない」「終わらせたくない」「終わらせてはいけない」という、あの頃の自分からのエールなのかもしれない。


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③12歳のときのような友人を、もう二度と持つことはできないだろう

小説家になった中年男性は当時を振り返り、こうつぶやいた。一期一会に共感を覚える世代と、SNSなどで「いつまでも、ゆるくつながり続けることができる」時代を生きる世代とでは、受け止め方で意見が分かれそうなせりふではある。


上映から30年の歳月を経ながらも「思い出の映画」として取り上げられることが多い同作品は、同名の主題歌がテレビCMなどでしばしば用いられてきた。


「夜が来て 辺りを暗闇が包む 月明かりだけが照らしている しかし僕は何も恐れない 恐れることはない 僕のそばに君がいて 寄り添う限りは」

12歳の少年らがひっそりと繰り広げた小さな冒険物語を、こう歌い上げている。「君」と呼べる存在を持ち得た者にも、そうでない者にも。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純)

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Sirabee編集部

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