【第1回】本場高知県でいちばんウマい「カツオのたたき」はどれだ選手権
とれたてのカツオをサクにおろし、藁の炎でいぶすように炙る「カツオのたたき」。今や全国区で、もっとも一般的なカツオ料理のひとつだが、発祥は高知県。そのため、「土佐づくり」とも呼ばれる。
そこでしらべぇ取材班は、高知県民や関係者に取材を重ね、「これぞ!」というウマい店をセレクト。その上で、それぞれの評価をご紹介しよう。
まずは市内中心部で人気の屋台村、「ひろめ市場」からスタート。
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①明神丸(ひろめ市場)
ひろめ市場の中にある『明神丸』は、カツオ一本釣りでつねに日本一を争う佐賀明神丸船団(明神水産)の直営店。カツオ漁師のドキュメンタリー番組などにもよく取り上げられるためか、行列ができる人気店だ。
まずは通常のたたき。
ゆず風味のタレが別になっており、お好みで調整できる。焙りたての藁の香り、柚子の爽やかな香りがもっちりとしてカツオの身と合って、これはウマい。
カツオのうま味をストレートに味わうなら、塩たたきもオススメ。ゆず果汁や薬味はつけなくても臭みはまったくない。
行列するのも納得の一店だ。
②やいろ亭(ひろめ市場)
同じくひろめ市場の奥で、気になる看板を発見。
「高知県で一番おいしいと勝手に思うちゅう」とうたうのは、『やいろ亭』。
こちらのたたきは、たっぷりの玉ねぎが上に乗ったスタイル。
ときに水っぽく柔らかいこともあるカツオだが、さすが看板で言うだけのことはあって、キュッと身が締まっている印象。
塩たたきは、純粋に塩とカツオのうまみに生ニンニクを添えて。柑橘系が苦手な人でも食べやすい。
③県職員も一押し! ゆう喜屋
ゆう喜屋は、高知市の繁華街、帯屋町近くにある寿司居酒屋。食べログのスコアが3.56と高いだけでなく、県職員も「刺身を食うならココ! 素材が違う」と太鼓判を押す。
藁焼きの香りはないが、鮮度がよくて身は歯ごたえじゅうぶん。
また、こちらでは炙ったたたきだけでなく、腹側の身を皮付きで刺身にした「銀づくり(銀皮づくり)」も味わうことができる。
見た目も美しく、たたきよりねっとりして、また違うおいしさだ。
④地元民に愛される 磯の茶屋
高知市の中心部、追手門近くで聞き込みしたところ、地元の方にオススメされたのが一軒の居酒屋「磯の茶屋」。こちらのカツオのたたきは、肉厚でたしかに美味い。
「藁焼きではない」 とのことだが、味付けせずに供されるため、タレか塩、もしくは醤油につける「焼き切り」という食べ方を選ぶこともできる。
結論から言うと、それぞれに個性はあるがどれもおいしく、順位はつけがたい。藁焼きの燻された香りを楽しみたい人は、ひろめ市場に行ってみるといいだろう。
地元で評価の高い居酒屋、寿司屋では、たたき以外のかつお料理を堪能する楽しみ方も。
「いやいや、コッチのほうがおいしい!」という店をご存知の方はぜひ編集部までご一報いただきたい。
【ひろめ市場】
住所:高知市帯屋町2-3-1
【ゆう喜屋】
住所:高知市帯屋町1-9-25
【磯の茶屋】
住所:高知市追手筋1-7-2
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
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