睡眠時無呼吸症候群と関係ある?いびきがうるさい人は3割
新幹線の居眠り運転が発覚したことから関心を集める「睡眠時無呼吸症候群」。国立循環器病研究センターによると、病気にかかっている人は200万人を越えるといわれる。その症状のサインになっているのがいびきだ。
■いびきがうるさいと言われたことがある割合
しらべぇ編集部は全国の20~60代男女1,376人を対象に、いびきについて調査を実施。いびきがうるさいと言われたことがあるのは全体の28.5%。3割が家族や周りから指摘されている。
性別年齢別では差が大きく、50代男性が4割、60代男性は半数を超えている。基本的には、年齢を重ねるほど割合が高く、体力の衰えが関わっているようにみえる。また、20代で15%も該当する。年齢だけが原因ではないようだ。
■いびきは、よく眠っている証拠ではない
厚生労働省のサイトによると、いびきはよく眠れない原因のひとつであり、「よく眠っている証拠」と誤解されている場合があるようだ。
いびき自体は、睡眠中に鼻や喉など息を通す気道が狭くなり、ここに無理やり息を通すため、鼻や喉が振動して出る音のこと。睡眠中の呼吸に余計な力がかかっているため、睡眠に悪影響がある。
■睡眠時無呼吸症候群の危険性と治療
気道がふさがって呼吸が止まってしまうのが、睡眠時無呼吸症候群である。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めるが、眠り出すとまた止まってしまう。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、運転中などの寝てはいけない場合でも眠気が現れる。治療が必要な睡眠時無呼吸症候群を放置すると10年後には3~4割が死亡してしまうといわれている。
厚生労働省では、大きないびきや、昼間に強い眠気があり、居眠りなどで生活や仕事に支障がある場合は、睡眠障害専門の医療機関を受診して必要な検査や治療を受けるよう勧めている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)
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