なんでもすぐにネット検索!私生活に支障を感じる人も…
2016/08/06 20:00
今や現代人の生活に欠かせないものとなったスマホ。気になることがあったときに、すぐにネットで検索してしまう人も少なくないだろう。
しらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,367名に対して「わからないことはネットですぐ検索する」人の割合を調査してみることに。
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■わからないことをネットで検索する人は7割にも
すると、その割合は全体で7割にものぼることがわかった。
どんなことでもネットですぐに調べられるため、「考えることをしなくなった」と言われる現代人。
懸念されることは…
・思考能力の低下
・人に聞くことが少なくなるためコミュニケーション能力の低下
・ネット検索で上位のものを正しいと判断することによって間違った認識をする可能性
ネット辞書ともいわれるWikipediaも「情報が間違っている」という指摘もよく見られる。
■忘れっぽくなる原因? 50代女性は75.4%も
また性年代別で調べてみると、すぐにネット検索をする人が少なかったのは20代男性。唯一6割を下回った。全体的に見ても、非常に緩やかではあるが歳を重ねるごとに割合は増えていく。
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所「メディア定点調査2016」時系列分析では、スマホ所有率は20代前後が多く歳を追うごとに減少傾向だと伝えている。だが本調査では、歳を重ねるごとにネット検索の癖がある人が増加しているのだ。
歳をとると物忘れも激しくなるとされるが、ネットですぐに情報を得ることによって、思考能力の低下に拍車をかけてしまっている可能性もあるのかも。
■ネットの頼りすぎで私生活に支障も
編集部では、ネットですぐ検索してしまう人に話を聞いてみた。
「車で運転するとき、今までは目的地まで地図を見たり一度通った場所は記憶を頼っていたので道を覚えたんですけど、カーナビを使い始めた途端に道が全然覚えられなくなりました」(60代男性)
「話をしていて芸能人の名前が思い出せないとき、つい調べちゃうんです。出演したドラマなどのキーワードでわかるから便利ですが、『あれあれ』とかいうやりとりも楽しいですよね。少し物忘れがひどくなってきたので、すぐ調べるの止めようかな」(50代女性)
ネットを使うことで、実生活での影響を感じる人も少なくないようだ。
■テレビを毎日見る人はネットですぐ検索する傾向に
さらに、テレビを毎日見ている人ほどネット検索する傾向にあると明らかに。
テレビを見るという行為は、基本的に「受け身」の状態にあり考えることをしなくなる。そのため、ネットですぐ検索する人も多いのかもしれない。
つい受け身になってしまいがちなネット検索。いざというときには非常に便利だが、余裕のあるときは自分で考えるクセをつけたほうがいいかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)
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