ダチョウ倶楽部上島の影響?「やるなよ」を「やれ」と取る人
「絶対に押すなよ!」
この言葉を聞けばダチョウ倶楽部の上島竜兵が、熱湯風呂の前で押されるのを待っている姿が目に浮かぶ。もやは定番となったこのネタに、一般の人たちも影響を受けているはずだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,376人に「『やるなよ』と言われたら『やれ』のネタ振りだと思う」かの調査を実施。
ネタ振りと取る人は2割程度。この2割の人たちが笑いと取ろうとして、残りの8割の人がドン引きするケースも多い。
■ネタ振り? 本気? 見極めが大切
ダチョウ倶楽部のような感じなら、次のようになるのが一般的だ。
「プールサイドで落として欲しそうに『押すなよ』と言ってるので、押してあげた」(男性50代)
これならお互い納得の上でプールに落としたので、問題はない。しかしネタ振りだと思ってやってみたものの、実は違ったなんてことも。
「ジュースを飲むなよと言われて飲んだら怒られた」(男性20代)
「一気飲みをやるなよと言われたが、やって鼻から酒を出す。爆笑どころか失笑だった」(男性30代)
笑いにできなければ、周囲からの冷たい目が待っている。
■「嫌よ嫌よも好きのうち」ではない
男女間では、さらにややこしくなる。
「キスはだめと言われたが振りだと思い、キスをしてドン引きされた」(男性20代)
「合コンで女の子の手を握るというふりがあり、やるなよって言われてやったら空気が凍りついた」(男性30代)
「嫌よ嫌よも好きのうち」とは限らないので、気をつけたい。
■本気で止めたのにネタ振りに取って…
さらには「やるな」と言われたことをやり、大きなトラブルになることも。
「ボタンを押すなと言われたが押してしまい、ボタンを押したことによって操作が余計面倒になった」(女性30代)
「禿げたオッサンをいじるなと周りに釘を刺されていたがフリと思い、おもいっきりいじったらマジギレされた」(女性40代)
本気で止められたのを、ネタ振りと勘違いしてしまったのだろう。とくに後者は日頃の言動からいじりそうだったので、周囲が注意をした可能性が高い。
■やってもやらなくても引かれる
ダチョウ倶楽部のようにお約束があればいいが、日常生活でフリか本気で言っているのかを見極めるのはむずかしい。しかもその判断を間違えると、周囲から白い目で見られることさえある。
「やらなかったら空気が読めないと思われた」(男性20代)
「本当にやるとは思わなかったと恐怖心を持たれた」(男性50代)
お笑いのプロでもない素人に、ここまで要求されるのもつらい話である。
微妙な空気を読む力が必要とされる世の中。それは笑いを得ることでも、例外ではないようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名 (有効回答数)
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