鵜呑みにしすぎて失敗 かつて「カツマー」だった女性の今 

勝間和代
※画像出典:Amazon

カツマーをご存知であろうか。これは、今も時折メディアに出演する経済評論家の勝間和代氏をロールモデルにしていた人たちのことである。

2000年代後半以降、勝間氏は『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法 』(ディスカバー21出版)をはじめとして、数々のキャリア系の書籍を出版。これに影響を受けた人が多く現れた。

だがその数年後、勝間氏は『結局、女はキレイが勝ち』(マガジンハウス出版)など「女性はやっぱり美しくあるべき」と語りだし、「これまでの話はなんだったのか?」と思われる発言が増えたことなどから、徐々にカツマーは消えていった。

カツマーであった女性たちは、現在どうなっているのか? しらべぇ取材班は、ふたりの元カツマーに取材した。


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①TOEICや資格などひたすら勉強したものの…

「勝間和代さんの本で、TOEICの点数や資格の話の記載がありました。当時20代前半だった私は、会社に入ったもののまだキャリアに悩んでいて、勝間さんの言うとおりに資格の勉強をしていましたね。


ただ、会社での評価はまったく上がらずでした。今考えてみると、仕事では英語も資格も全然関係がなく、目の前の仕事のパフォーマンスを出せなければ当然ながら意味がないです。


未来のキャリアばかり追ってしまい、目の前のことをしっかり考えられず給与にも響いてしまって。新卒で入った会社でのパフォーマンスは、今後キャリアを積む上でもとても重要。新卒入社の会社の仕事でもっと成果を上げておけばよかったです。


今は育休中ですが、再度就職活動するときに正社員の口があるのか不安です」(30代女性)

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②イケてる男性と結婚するためにキャリアアップも…

「私は『年収600万円以上が自立した女で、それ以下は人に頼っていくしかないし結婚相手も同程度になる』という勝間さんの話を信じていました。『イケてる男性と結婚したい』と思った私は、彼氏作りよりも先にキャリアアップを優先。


でも、なぜか派遣社員や腰掛程度で仕事をしていた友人たちが、次々に一流企業の男性と結婚して主婦に。私は仕事をしたままです。


結果的には、対等な立場での出会いよりも、その相手に尽くす時間があるかや女性らしさがあるかどうかがはるかに重要だということに後から気づきました。


イケてる男性は女性のキャリアとかは関係なく、早々に誰かのものになっていますね。ちなみに私は今も独身です」(40代女性)


もちろん、今でも順風満帆な人生を歩めているカツマーもいるだろうが、勝間氏の言葉をそのまま鵜呑みにしてスーパーウーマンを目指していた女性たちの中には、失敗しているケースもあるようだ。

実践するにあたり、あくまでも自己判断をすることが必須であることがわかった。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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Sirabee編集部

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