最小限の物で暮らすミニマリスト思想 収集マニアの賛同多数
必要最小限の物で暮らす人を指す「ミニマリスト」。2015年の新語・流行語大賞にノミネート後、物のないライフスタイルに関する書籍が次々と発行されている。
一方で、ビートたけしや有吉弘行、やくみつるなど、批判的なコメントをする著名人も多い。
■ミニマリスト思想の賛否を調査
しらべぇ編集部は全国の20~60代男女1,358人を対象に、ミニマリストの思想についてアンケートを実施。その結果、彼らの考え方に賛同できると回答したのは、全体のおよそ3分の1だった。
■ミニマリストに賛同な人々に見られる3つの傾向
傾向をリサーチすると、無党派でミニマリストに賛同している人は4割を超えている。対して、無党派でない人は23%台。全体平均と比較して、10ポイント以上低い。
支持政党を持つ人は、物を持たないライフスタイルに反対しがちなようだ。
また、「トイレで手を洗わないことが多い」と回答した人の中で、ミニマリストに賛同している人は、約47%と多い。ミニマリストといえども、必要最小限のハンカチやタオルは備えるはずだ。物のない生活に対して、誤解を持っている可能性もある。
さらに、「収集癖がある」と回答した人の中でミニマリストに賛同している人は、ほぼ半数に上った。自分はむやみに物を集めてしまうけれど、持たない人も尊重する。収集癖を持つ人はオトナな考え方も持っているらしい。
7月21日(木)から始まる松嶋菜々子主演のフジテレビ系ドラマ『営業部長 吉良奈津子』では、歌手のDAIGOがミニマリストの営業マンを演じる。番組サイトによると、クールで優秀だが、人を信用しておらず、上昇志向のない、ミステリアスな役とのこと。
ドラマの内容とともに、ミニマリストの印象がどのよう浸透していくのか注目だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・京岡栄作)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)
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