タイバーツの換金レート急上昇!タイなら700円で寿司食べ放題
2016/07/10 10:00
ここ1〜2ヶ月で、タイバーツへの換金レートが急上昇している。昨年の今ごろは1円のレートが0.28バーツほどだったのが、執筆時点では0.35バーツ。
円からバーツへの換金が、パーセンテージに換算すると30%もお得になっており、過去3年間で最高水準に達している。
物価上昇し続けるバンコクだが、価格全体が30%も値下がりしていると考えればタイ全体がバーゲンセールス中を実施しているのと同じことだ。
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■234バーツの寿司食べ放題の店が誕生!
先に触れたようにバンコクでは数年前から物価が上昇し始めている。高級品や嗜好品だけに留まらず、屋台のタイラーメンやぶっかけ飯にまで影響。
給料が上がんねー私のようなタイ在住者にとって、懐への打撃は日々深まるばかりで、タイ料理店より平均的に高い日本食店へ向かう足は遠のくばかりである。
一歩一歩と貧困層へ導かれ、屋台飯ばかり食っているそんな私に朗報が届いた。234バーツ(執筆時点でのレートで約670円)で寿司食べ放題の店が現れたというビッグニュースだ。
朝から一切の食を断ち、胃袋がキューキューと鳴くほどまで空腹モードに仕上げた私は、『Aroi Sushi』なる店へと向かったのである。
■店の前にはおよそ50人のタイ人が!
店前へと到着した私は、卒倒しそうになった。ヘロヘロになるまで空腹に仕上げた私を待っていたのは、タイ人たちの長蛇の列!
234バーツ食べ放題という希代な寿司プライスは、タイ人たちにとっても衝撃のニュースだったのだろう。ざっと見たところ50人ほどが店頭で並んでいる。
朝から絶食していた私は意識が遠のき、よろよろと歩き始め近くの屋台で飯をがっついた。
■超個性的な寿司の数々
過日、私は朝から絶食しふたたび『Aroi Sushi』の前に立った。同じ失態を犯さぬようランチタイムおよびディナータイムを避け、16時に来店したのだ。
私の思惑は功を奏し、店頭に並ぶタイ人は1人もおらず、店内には空席が目立っている。テーブル席に座った私に、店員はタイ語で『Aroi Sushi』ルールを説明し始めた。
メニューにある刺身盛り合わせは一皿だけ、サーモン炙りフォアグラ乗せとうなぎロールは一貫ずつですが、他の寿司メニューは食べ放題です
受け取ったメニューを見てビックリ! 食べ放題と説明を受けた寿司メニューはたった7種類しかないじゃねーか! しかも、私がイメージしていた寿司とは違うご様子……。
とはいえ、朝から食物を口にしていない私の胃袋はメニューを見るや「キューキュー」と鳴き始める始末。食べ放題の制限時間は60分と限られているので、一度に全種類をオーダーした。
まず運ばれてきたのは、一人一貫のみというサーモン炙りフォアグラ乗せと、うなぎロール、そして刺身盛り合わせ。一貫だけと制限しているだけあり、これは旨そう!
小ぶりの寿司を数秒で平らげたところで、次々と食べ放題寿司が運ばれて来た。さらに小ぶりになったミニ寿司は、マヨネーズやら味噌タレが思う存分かけられていて、日本の寿司職人が見たら頭髪が抜け落ちるのではないかと思われる超前衛的なシロモノばかりである。
■『Aroi Sushi』の食べ放題メニュー一覧
一般的に濃い味が好きなタイ人の舌に合わせたオリジナル寿司なのだろう。
しかもネタにかなりの偏りがある。掲載されている全6種類のネタを紹介しよう。
なお、掲載している日本語メニュー名は、メニューに掲載されていたものをそのまま転載している。
アラスカロール
サーモン炙り寿司マヨネーズ
カニロール
スパイシーサーモン
サーモン寿司
スパイシーなマグロ
鮭の味噌寿司
「サーモンばっかじゃねーか!」
誰もがそう突っ込みたくなる布陣である。
サーモン以外の魚ネタはマグロだけで、そのほかカニロールのカニはカニカマであるから海鮮に該当しないことはお伝えしておきたい。
タイバーツへの換金レートが上昇しお得感が増しているうえ、たった670円で、しかも日本ではお目にかかれない超個性的な寿司が食べられる。
この機会にぜひ訪タイしていただき、日本では味わえない体験を満喫してもらいたい。
[SHOP DATA]
Aroi Sushi
TEL:+6697-224-7740
OPEN:11:00-22:00
ADDRESS:2790 New Petchburi Road, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok 10310.
MAP:https://goo.gl/maps/yxHPcPPWXNu
(取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)
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