8万人調査で見えた「幸せな人と不幸せな人」の決定的な違いとは
2016/07/09 19:00
■若者は男性より女性のほうが「幸せ」を感じている
すると、「自分は幸せなほうだ」と回答した割合は若い男女では女性が高いことが判明。20・30代では、それぞれ10ポイント以上も差がついたのだ。
男性だけに着目すると、年齢を重ねるにつれて「幸せだ」と感じる人が増えている。男女や年代での感じ方の違いもあるが、仕事の内容やその地位、職場環境による差も大きいだろう。
高度成長期やバルブ経済時代を過ごした世代と、それを知らない若者世代では、やはり結果は異なってくるのかもしれない。
■幸せな人も「収入」や「仕事」の満足度は高くない
幸せな人と不幸せな人の違いを「家族関係」や「収入」などの満足度の違いで比較したのが、次の結果だ。
それぞれの項目ごとの「非常に満足」「やや不満」などの回答を点数化し、満足度が高いとプラス、低いとマイナスの得点で表している。
すると、幸せな人は「家族関係」「趣味」などの満足度が高いという結果に。健康については、50代以上の人が平均値を下げてしまっているようだが、元気でいることを幸せを感じる人が比較的多いよう。
一方で、どの年代でも男女ともに「仕事」では満足度が低く、「収入」にいたってはマイナスである。その結果として、「将来の備え」も十分ではない様子がうかがえる。
不幸だと思っている人はすべての項目でマイナスであるが、幸せな人でも満足度が低かった「収入」や「将来の備え」については、より不満度が大きいことがわかる。
■幸せな人は「家族」「友人」との関係で満足度がより高い
幸せな人と不幸せな人を比較すると「収入」での差が大きいように見える。だが、その得点差を計算すると、じつは「家族関係」「友人関係」「仕事」などでの満足度の開きが大きいことがわかった。
これらは、自分の努力で改善できるかもしれない項目。幸せな人は、身近な「家族」「友人」「趣味」などで気持ちが満たされ、幸福度を高めているといえそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年3月31日~2015年4月2日
対象:全国20代~60代の男女88,321名(有効回答数)
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