マレーシア・清涼飲料水事情 バニラ味のコカ・コーラが定番
2016/07/05 05:30
商品市場は、国にとって千差万別の違いがある。
日本では決して見ないものが他国では定番ヒット商品ということも決して珍しくないのだ。そうした例はいくつもあるが、この記事では清涼飲料水を取り上げたい。
我々現代人の暮らしには、清涼飲料水が欠かせないものになっている。健康に与える影響についての議論はあるが、少なくとも「コーラを飲んだことがない」という日本人は滅多にいないだろう。
だが同じコーラでも、海外ではまったく異なる味と姿の商品が棚に並んでいる。
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■大人気のバニラ味コーラ
しらべぇ取材班はマレーシアの首都クアラルンプールのコンビニエンスストアを訪れた。
さっそく、この店の飲料コーナーを覗いてみよう。するとまず目に飛び込むのは、「清涼飲料水の王様」ことコカ・コーラ。よく見てみると、見慣れたラベルの横に「バニラ」と書かれている。
日本でも一時期話題になったバニラ味のコカ・コーラ。だが、マレーシアでは不動の定番商品として、その地位を確立しているという。興味深いことに、日本で発売されている商品よりもラベルデザインが普通のコーラに近い。それどころか「バニラ」というロゴがあること以外は、まったく同じデザイン。
■各種容量取り揃え
ちなみにマレーシアでは500mlのペットボトルよりも、325mlの缶がよく買われている。もちろん、このサイズのバニラ味コーラもある。
また、1.5リットル容量の同商品も販売。日本人の間では賛否両論あるバニラ味コーラだが、国際的に見れば大ヒットしているのだ。
また、それ以外の炭酸飲料では7UPとスプライトが大きなシェアを獲得している。そのまたうしろをペプシが追随している…という認識で概ね間違いはないだろう。
■現地系商品は…
そしてマレーシア現地系の清涼飲料水といえば、100Plus。
これは日本では珍しい炭酸入りのスポーツ飲料である。マレーシアのアスリートは、これをポカリスエットの感覚で飲むのだ。考えてみれば、この国ではポカリスエットの存在感は非常に薄い。
つまりそれだけ、この100Plusがマレーシア市民の支持を集めているということ。このように、海外の清涼飲料水事情はその国の特色を色濃く映し出している。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
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