女性の「胸キュン」ひとつ減る?新たに解禁のミラーレス車で
2016/07/02 11:00
■知ってる?フェンダーミラー
現在の乗用車は、ドアにミラーが付いているのが当たり前。しかし以前はドアミラーが認められず、ボディ前部のボンネット脇にピョコンとキノコのように生える「フェンダーミラー」が多く使われていた。
ドアミラーは、アメリカをはじめとする諸外国の要請もあって1983(昭和58)年に解禁。主流となって30年余りになるが、ドライバーの視線移動が少ないという利点があることからタクシーなどには残っている。
■ミラーレスのメリットは?
ミラーレス車では、 雨や凍結などでドアミラーなどが見えにくくなる現象を軽減。ボディのでっぱりを無くすことができるため空力上の効果も高く、理論上、燃費の向上も期待できるが、国内の自動車メーカーによる開発の声はまだ聞こえてこない。
「なんちゃって」の分野では、日産の子会社であるオーテックジャパンがイタリア・ミラノで自動車などの工業デザインを手がけるザガートと組み、1989年に発売した「オーテック・ザガートステルビオ」があるくらいだ。
一見、ミラーがないかのようだが、ボンネット左右のふくらみに注目してほしい。ミラーが格納されている。 生産台数は、わずか200台。ザガートの工房で多くの手作業を経て組み上げられたという「アルミボディ」「カーボンボンネット」に贅を尽くしてしつらえた内装を組み合わせ、価格は約1900万円とバブリーだった。
■男の「モテしぐさ」消滅か
とはいえ現在でも、ルームミラーなどに実際の鏡像と外部カメラの映像を切り替えて映す機能を持った乗用車ならある。フェンダーミラーからドアミラーへの移り変わりがあれよあれよという間に進んだのと同様、ミラーレス車も意外に早く普及するかもしれない。
そうなってくると、体を大きくねじって後方を確認しながらクルマをバックさせる必要がなくなる。女性が「男性らしさ」を指してよく言う「クルマをバックさせているときのしぐさに胸が『キュン』」は、過去のものになっていくのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・上泉純)