ジャニーズ下剋上が加速?若手主演7月ドラマに先輩バーター
ジャニヲタ歴30年ライター、ナンシー関ヶ原です。
50代の近藤真彦から、下は小学生までかかえるジャニーズ事務所。もはやジャニーズJr.は700人以上いるという噂もあります。
たくさんタレントがいるジャニーズでは、たとえデビュー組でもテレビドラマ枠を勝ち取るのは難しい。各グループのマネージャーが四苦八苦してるに違いありません。
そこで使われてきたワザが、皆さんご存知の「バーター」。視聴率がとれそうな有名タレントを主演で使うかわりに、抱き合わせで他のタレントもキャスティングするやり方です。
春クールだと、大野智くん主演『世界一難しい恋』に、ジャニーズWESTで売り出し中の小瀧望(こたきのぞむ)くんが出てますよね。
ジャニーズ以外でも多くの事務所が行なう、ある意味伝統的な手法ですが、7月クールに放送開始のドラマに、新型のものが登場しているようです。早速、斬新キャスティングを詳しく見ていきましょう。
■ほぼ無名ジャニーズが主演 日テレ7月ドラマ『時をかける少女』
7月スタート日テレ土曜ドラマは、筒井康隆のSF名作『時をかける少女』。時を自由に行き来できる能力を身につけた女の子と、未来から来た青年の青春ラブストーリーです。
W主演の今回、未来からきた青年役をやるのがSexy Zoneの菊池風磨(きくちふうま)くんです。数年前にCDデビューしたものの、世間的にはブレイクはまだ……と言ったところでしょうか。
先日SMAP騒動で辞めた飯島さんの派閥に所属させられたり、ジャニーさんの気まぐれでメンバーが増減したりと、事務所内で振り回されている印象があるこのグループ。
■後輩バーターにされても、ファンが怒らない手法?
そんな、あまり知られていない風磨くんが主演を務めるドラマのバーターですが、なんとNEWS加藤シゲアキくん! NEWSはかつて山Pがいたグループで、シゲはもう28歳です。
風磨くんはまだ21歳(慶應義塾大学に通う現役学生!)。7歳も下の子のバーターやらされるなんて、シゲのファンはムカついてるのでは? しかし、記者がシゲファンの女性(30代)に聞いてみたところ……
「シゲにしかできないバーターで、とてもうれしいです!」
え? どういうことでしょう?
「シゲは小説を書いていて、たまに雑誌に掲載しています。今回の『時をかける少女』をオマージュにした短編小説をシゲが書いて雑誌に載せる予定なんです。楽しみ!」
なるほど。掲載される雑誌は『時をかける少女』発行元、角川書店の『野性時代』。シゲのファンが雑誌をたくさん買ってくれれば出版社はうれしい。ファンも、シゲが小説を書けるという個性を尊重するジャニーズ事務所に満足しますよね。
やり方によってはファンの嫉妬を買ってしまう「後輩主演・ベテランバーター」戦法。しかし今回はベテランのファンも喜ぶ人事配置ができました。
このドラマが成功すれば今後も、無名ジャニーズ主演+大御所バーター企画が増えるかもしれません!
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(取材・文:ナンシー関ヶ原)
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