企業担当が暴露! 転職後にバレる可能性のある「スキル詐称」

面接詐称
©ぱくたそ

転職活動では、少しでも企業の採用者に評価されたいと思うもの。応募側は「採用されたい」と強く思うあまり、経歴や能力を誇張して伝えてしまうこともあるようだ。

極端な例では「詐称」と捉えられ、場合によっては入社後でも解雇にされることも。昨今では、とくに営業職・制作職・エンジニアがその傾向にあるそうだ。

実際にはどのような「スキル詐称」があるのか。現場の担当者3名に話を聞いてみた。


①たしかに営業も制作も経験しているが…

「採用面接をしたときに、『営業もできますし、Web制作も担当していました』と話す方がいたので、即戦力のディレクターとして動けるのではと期待して入社していただきました。


ただ実際は、営業はテレアポのみ経験し提案は同行は数回のみ、Web制作は一時期流行した無料のテンプレートに画像を入れるだけのブログ構築型のことでした。


育成する余裕もないですが解雇することもできないため、テレアポで新規営業をしてくポジションをお願いすることに。


ただ、本人は不満だったようで3か月で退職。もっとマッチした会社があるはずなので、無理に詐称する必要もないと思いましたね」(Web制作会社勤務/40代男性)


②エンジニア不足といえども…

「IT業界は全体的に人材不足で、エンジニアの採用もかなり苦戦しています。先日、Java経験1年半という方がいるということで、弊社に来てもらいました。


しかし、実際にはサポート的な仕事しかしておらず、プログラミングはほぼ書けないし、仕様書も理解できないレベル。


本人は、『派遣元に多少の詐称は問題ないと言われた』と反省の色はなし。派遣元に文句を言いましたが、このようなケースが最近多いので、困ってしまいますよね」(IT業界勤務/50代男性)


③会社の実績を自分の実績として強調

「『1,000社の美容業界のコンサルティングをしていた』という方がいらっしゃいました。でも、所属されていた2年間で、1,000社も労働集約型であるコンサルができるわけがないのは明らかなんです。


よく聞いてみると、『運営しているポータルサイトに無料で広告が掲載されている社数』とのこと。ご自身ではなく会社の実績であり、また広告掲載もコンサルティングといえば間違いではないのですが、盛りすぎですね。


営業さんは口だけお上手で、会社全体の実績をご自身の実績として話をする方もいらっしゃいますので、面接回数を通常2回ですが3回に設定しています」(コンサルティング業界勤務/30代男性)


取材の中で、人手不足を逆手に取るエンジニア職、会社全体の実績を自分の話としてしまう営業職などがいることがわかった。採用というゴール到達のために誇張しがちになるが、度を過ぎると後で痛い目を見る。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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Sirabee編集部

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