ついに山が動く?羽生善治名人と人工知能の対局が実現か

※画像は日本将棋連盟公式サイトのスクリーンショットです
※画像は日本将棋連盟公式サイトのスクリーンショット

15日、将棋棋士の羽生善治名人がNHK『天使か悪魔か 羽生善治人工知能を探る』に出演。世界の人工知能(AI)に迫る内容が話題となった。

昨今、将棋界はとAIとの対局が盛んに行なわれ、人間側が苦戦している状況にある。そのような状況の中、トップ棋士である羽生名人が目下の敵を探るという内容は、ファンにとってかなり衝撃的だったようだ。

なお現在、人間代表の山崎隆之八段とAI代表のPonanzaが対局する電王戦が開催されているが、羽生名人は人間代表を決定する棋戦には参加していない。

一部からは「逃げている」などと批判の声もあったが、9日に開かれた番組の取材会で「近々のうちに何かしらのアナウンスができると思う」と発言。初めて対局に前向きな姿勢を見せている。


■世間はコンピューターのほうが強いと認識

電王戦は、2012年の米長邦雄永世棋聖対ボンクラーズを皮切りに、2015年まで団体戦形式で開催。AI側が勝ち越す結果となっている。

開催当初は世間も「棋士の方が強い」という認識がほとんどだったが、現在はそれが逆転。2016年の電王戦に出場する山崎隆之八段とPonanzaどちらが勝つと思うかという調査では、7割がPonanzaが勝つと回答。世間は確実にAIのほうが強いとみている。

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その目を変えることができるのは現役最強棋士である羽生名人しかいない。逆にいえば、総大将である名人が屈することは、棋士の全面敗北を意味する。


■ファンも複雑な心境か

将棋ファンに話を聞いてみると…

「正直羽生さんとコンピューターの対局は見たくありませんね。コンピューター将棋の進化が凄すぎて、羽生さんでも勝つことは難しいと思います。もし負けた場合、チェスのガルリ・カスパロフのように晒し者にされてしまいそうなので…。リスクが高すぎます」(30代男性)

「私は対局してほしいと思っています。羽生さんはAIを超えるようなひらめきと惑わせるような鋭い読みで勝ってくれるはず。将棋ファンとして、彼を信じたいです」(20代女性)

「羽生さんは純粋に強い相手を求めていると思うので、本当は対局したいと思っているのではないでしょうか。たぶん、いろいろなしがらみで辞退していただけで…。勝敗は正直わからないけれど、羽生さんが負けたのなら、仕方ないかなと思います」(40代女性)

本当に羽生善治名人が対局するのか。今後の動向が注目される。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)

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佐藤 俊治

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