女子高生の声で誕生「痴漢抑止バッジ」 そこから見える厳しい現実

TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock
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「痴漢抑止バッジ」なるものがネットを中心に議論を巻き起こしている。これは現役の女子高生が、通学電車の中で遭遇する「痴漢」を防止するために作成したもの。

バッジ表面には「わたしたちは泣き寝入りしません」「痴漢は犯罪です」などのメッセージが載っており、加害者にとっては警告文の役割を果たしている。

https://twitter.com/Aquamarinecat/status/716217526024151040

この活動には多くの賛同の声が寄せられ、動きは日に日に大きくなっている。


■女子高生たちのリアルな日常とは?

この運動は、痴漢被害の対象になりにくい男性にとっては、ある意味想像しにくいものかもしれない。そこで、しらべぇ取材班は3名の現役女子高生に話を聞き、痴漢がどれだけ身近なものか、そして「痴漢抑止バッジ」に対してどう思うか聞いてみた。

①女子高生Mの証言

「電車で痴漢に遭ったことはあんまりないかも。うちが使ってる電車って田舎の線で、そんなに人が多ないから。やっぱり、人が多いと危ないのかもしれない。


でも痴漢はないけど、制服で歩いてたらメッチャキモいおっさんに声掛けられたことはあるよ。ナンパなのかなあ、あれ。声かけられて無視してたら自転車のとこまでついてきたのよ。ほんま勘弁してほしかった。家までついてきそうな勢いだったし、考えられないほどキモかった。


だからまあ、バッジは有効な相手ではなかったかもしれない。そんなもので変わるとは思えないかなあ…」


②女子高生Yの証言

「痴漢自体は、高校生になってから何回かされたことある。あれってほんとシャレになってなくて、触られてるとき、体固まっちゃって声も出せなくなっちゃうの。痴漢され終わった後は『次は殴る!』って気持ちにはなるんだけどね。実際にするのは、なかなか難しいよ。


だから、こういうバッジがあるのはいいかもしれない。声に出さなくてもメッセージを発信してくれるのは助かるし、周りの人も『なんだこれ?』って思うだろうし。痴漢全員のアレをもぐ撃退グッズみたいなのあったら、絶対使うんだけどな」


③女子高生Kの証言

「電車の中での痴漢は、結構普通かも。少なくとも、私の周りじゃ珍しくないですね。バッジにどれくらい効果があるのかはわからなけど、実際ほしいと思いますし。


でも、外でされたことも私、あるんです。急に、あの、男性のアレを見せられたとか…、あとはスカートをめくられたとか…。なんなんでしょうね、本当に怖いです。だから、そういう外での痴漢を抑止できるグッズも作ってほしいです」


現代日本は、女子高生は「JK」と呼ばれ、ブランド化されている時代だ。しかし、それは主に男性のいやらしい欲望を満たす上で用いられるネガティブブランドとしての一面が強い。

当然ではあるが、変態行為は許されるべきものではない。女子高生たちに手を出したものは、人生を終わらせてしまう「正義の鉄槌」が待ち構えている。そのことをしっかりと認識しておくべきだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

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Sirabee編集部

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