ドラマの中では描かれない「ママカースト」の実態
ドラマの題材などで取り上げられることもある「ママカースト制度」。これは、保育園や幼稚園に子供を通わせる母親の間で起こる差別や無視などのいじめのことで、夫の職業や年収などで格付けされるという。
実際、これはドラマの中だけの話ではなく、現実世界でも当たり前のように起こっているのだ。
■ママカーストに巻き込まれた…全体で約3割
しらべぇ編集部が全国の子供を持つ母親353名に「ママカースト制度に巻き込まれたことがあるか」と質問を投げかけたところ、約3割の女性が該当した。
ママカースト制度の実態が世間に認知され出したのは、ここ数年の出来事。若い世代の母親がこの割合のほとんどを占めているとも考えられる。
「まさか自分が…」と他人事に思っている人もいるかもしれない。だが、子供が生まれ幼稚園などのコミュニティに属することになった場合、誰にでも起こりうることだと覚えておいたほうがよい。
■ママカースト制度の実態とは…
ドラマでよく伝えられるママカースト制度は、高所得者の子供が通う幼稚園が舞台となることが多いが、実際のところはどうなのであろうか?
編集部では、ママカーストのトラブルに現在巻き込まれている関西在住の20代女性に話を聞くことができた。
「ママカースト制度は、年収や旦那の職業で上流・下流階級に分かれるというイメージが多いと思います。少なからずそのような影響はあるものの、年収が高いからといって上流階級に入れる訳ではないでんす。
それよりも重要なのは、『その土地に何年住んでいたか』『母親の年齢』が大きく影響しています。若い母親は舐められてしまうんですよ。
もし下流階級になってしまった場合、ターゲットにされない唯一の方法はPTAや子供の行事にできるだけ参加することです」
これから子供を持ちたいと思っている女性は不安に思う人もいるだろうが、これが現実のようだ。子供がいる友人などから、こうした問題の情報収集などをしてみるのも、対策のひとつになるかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ふふふふ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の子供がいる女性353名(有効回答数)
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