卒業後に先生を好きになった?該当者の意外な特徴とは
2016/04/20 07:00
いよいよ近づく5月の長期休暇。中には実家に帰省したり、旧友たちとの「同窓会」を企画している人もいるかもしれない。
大規模で開くことになった場合、大きなポイントになるのは「先生を呼ぶかどうか」。立場上、在学中はあまり近く接することができなかった先生も、酒を酌み交わせる年齢になれば、会いやすくなる。むしろ、昔は仲が悪かった先生とのパターンもあるはず。
では、そんな風に「学生の頃嫌いだった先生を、卒業後に好きになった」という現象は、どれくらいの割合で起こりうるものなのだろうか?
■全体での経験率は少ない
しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1352名に調査を行なったところ、上記の質問に「はい」と答えたのは全体の4.4%。
やはり、一度嫌いになった先生と卒業後に会う機会はあまりないのか、考え方を変える人は少数派のようだ。
■ヤンキーは卒業後に恩を感じる
そんな中、教師への想いを人一倍変えている層がいることも判明した。それは元ヤンの人たちだ。
全体のおよそ4分の1が「学生の頃嫌いだった先生を、卒業後に好きになった」と回答。非ヤンキー層のじつに8倍以上という該当率である。
これはそもそも、ヤンキー経験のある人の人のほうが教師と揉めた経験があり、敵対心が大きかったからと推測される。卒業し、自分も大人になる中で、「あの時、キツく言ってくれてたのは、思いやりだったんだな」と気づくようだ。
■男子校同窓会で起こった珍事
実際にどんなケースがあるのだろうか? しらべぇ取材班は都内在住の男性(20代・男子校出身)に話を聞いた。
「中高一貫の学校だったため、H先生は6年間担任陣のひとりでした。当時はものすごく厳しく、拳骨制裁もいとわなかった。僕に限らず、内心憎んでいたやつも多かったでしょうね。
ですが卒業すると、それが優しさであったことがわかった。全力で自分たちに関わってくれていたんだなあと思うようになったんです。そして、同窓会に招待。みんなで『あの時はすいませんでした』と言いました。
その日飲んだ酒の味は、たぶん一生忘れられないでしょうねえ。
ところで、その先生は恐妻家でも有名だったんです。当時の僕らは童貞ばっかでなんで鬼教師の先生が震えているのかわかんなかったけど、『今ならわかります、女って怖いですよね』と笑いながら、みんなで震えてました。
その後、出席メンバーの中で一番震えてたやつが入籍。僕らの中では『震えてた順に入籍してくんじゃね?』とネタになっています」
お互い、成熟した大人になることで、想いが変わることは実際にあるようだ。まさに、「教師冥利に尽きる」という話だろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・岡本拓)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の1352名(有効回答数)
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