子供の授業参加には行きたくない…親の本音が悲しい

2016/04/19 08:00

4月に入り、子供たちは学校で新学期を迎えた。小学生の子供を持つ親であれば、これから授業参観にも行くことになるだろう。

子供の成長を見るのは喜ばしいことなはずだが、中には「授業参観には正直行きたくない」と思っている親もいるという。

■授業参観に行きたくない親は約2割

しらべぇが全国20代〜60代の子供がいる男女646名を対象に調査してみたところ、全体では約2割の親が「授業参観に行きたくない」と考えていると明らかに。

どういった理由からそのように思ってしまうのだろうか？　編集部では、子供を持つ男女に話を聞いてみることにした。

まず、授業参観に行きたいと思う親の意見から。

「自分の子供が外でどのように振舞っているのか、友達とどういった関わり方をしているのか見たいですよね。家での姿と全然違うと思うんです。子供は恥ずかしいと思いますが、親は楽しみでワクワクしますね」（30代女性）

一方、行きたくないという人の理由には、こうしたものがあるようだ。

「他の親と関わるのが嫌なんです。『ママ友とは仲良くしなきゃいけない』と思うと、行くのが憂鬱でなりません」（20代女性）

「子供の授業参観なのに、なんだか親が試されているような気がしてしまって…。授業で手を挙げたりして堂々と答える他の子供がいるのに、自分の子供は参加意識がゼロだったらと考えると、ちょっと複雑な気持ちになる」（30代男性）

子供がメインの授業参観だが、親のほうが身構えてしまったり、変なプレッシャーを感じてしまう人もいるとわかった。

また本調査の結果、学歴に自信のある親ほど授業参観に抵抗があるとも明らかに。

先述した30代男性のコメントでもあったように、他人の子供と自分の子供を比較してしまうのだろうか。プライドゆえ、そうした場面を直視するのは耐えられないのか。だとしたら、悲しい話である。

自分の子供が学校というコミュニティ内でどのように生活しているのかを知るためにも、授業参観には参加したほうがよいだろう。

（取材・文／しらべぇ編集部・chan-rie）

【調査概要】方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年2月19日～2016年2月22日
対象：全国20代～60代の子供のいる男女646名（有効回答数）