株初心者が東証の内部見学&エラい人にインタビュー!教えて「株の始め方」
しらべぇ読者のみなさん、こんにちは。今日は、いつもの「なつあきコラム」を飛び出して、亜希子が東京証券取引所へ見学にやってきました。
今年27歳を迎えるにあたり、大人として「株」を勉強をしたいなぁと思ったのがきっかけ。
でも「投資方法のひとつであるらしい」ということしか分かっていない、ウルトラビギナーの私。
株のことはなんとなく気になっているけれど、今さら誰になにを聞いたらいいか分からない人って、じつは多いのではないでしょうか?
今回は東証さん内部の特別なスポットにも案内していただけるとのことで、さっそく突撃!
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■デカくて立派な外観…!
まずは外観。
おぉ…。立派ッ! この大きな建物のなかで日夜、日本中の株取引が行われているワケですね。入り口からまもなく、証券史料ホールに到着。
大正時代をはじめ昔の株券が丁寧に展示されています。南満州鉄道株式会社の株券は、中央に当時の車両がデザインされていました。
こちらは、どこの企業のものかひと目で分かりますね。
2009年1月に全ての株券が電子化し、現在は紙の株の発行はありませんが、企業の個性が満載でロマンを感じました。
■あの鐘を鳴らすのは…!
続いて、テレビで観たことのある巨大ガラス張りのブースへ。売買の管理業務を行う「マーケットセンター」です。
IT設備が充実する1999年まで、人力で株の取引が行われており、当時はそれぞれの企業を現す一風変わった合図があったそう。
たとえば伊藤忠商事株式会社を現したい場合は「投げキッス」、アサヒビールは「朝日の方向を指差したあとビールを飲むマネ」などのジェスチャーを利用して取引していたんですって。
感動したのは、こちらの鐘! 以前、プロゴルファーの石川遼さんがテレビで鳴らしているのを見たことがあります。
「上場セレモニー」といって東京証券取引所に上場する企業が、取引初日にこの鐘を鳴らすんだそう。
鐘は5回打つそうで、これは農作物が豊かに実る「五穀豊穣」という言葉に由来。企業がますます発展しますようにという願いが込められているそうです。縁起を重んじるんですねぇ。
■イチから教えていただく
今回は、広報部の部長・多賀谷彰さんにも株についてお話をうかがいました。
部長ご到着! 笑顔爽やかァァァ! よし、もう恥ずかしがらずに株の初心者として切り込んでいくことに。
Q.そもそも株とは?
「株の仕組みは至ってシンプル。会社が製品やサービスを生み出すためには事業資金が必要ですよね。そのために会社は株式を発行し、それを投資家が買うことによってお金を集めることができます。
言い換えれば、投資という形で企業を応援するということです。投資の結果として、【配当金・株主優待・株価の値上がり益】といった利益が期待できます 」
Q.ぶっちゃけ…初期費用が気になります。
「株は、会社ごとに一定の単位で100株単位、1000株単位などで買います。そこから株を注文する際に証券会社に払う手数料が数%かかります。
たとえば5万円ほど株式を購入する場合、対面式の購入では株価の1.4%ほど、インターネットの購入では0.14%ほどの手数料がかかります。
株価と手数料を合わせても、数万円以内で購入できる銘柄(企業)もたくさんありますよ」
Q.株の注意点はありますか?
「企業のことを良く知らずに買ってしまう人がいますが、それではうまくいきません。その会社のことを良く知り、たとえ株価が一時的に下落したとしてもその会社のことを応援できるか考えてみることがポイントです。人間の恋愛と一緒ですね。笑」
Q.それでも何を買えば良いのか、会社も多くて迷います…。
「行列の出来ている飲食店の株や、よく利用するスマホゲームの企業など、身近に株を選ぶヒントはあります。
それでも迷った場合、 株をパック購入することと同様の効果があるETFという手段がありますよ。上場している会社の株を丸ごと買って少しずつ投資するイメージです」
お話を聞いているうちに、株を持つことでもっと積極的に経済のニュースや新聞を読むことができそうな気がしてきました。東京証券取引所では、初心者向けセミナーも頻繁に実施しているそうです。気になる皆さんは、ぜひ行ってみては?
(取材・文/しらべぇ編集部・大木亜希子 提供/株式会社東京証券取引所)
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