乙武氏・不倫発覚で「推薦図書」も取り消し? 埼玉県庁に取材
アーティストと教育者で反応が違うとは、なんとも皮肉な話だ。
2016/03/24 17:30
23日、教育家でタレントの乙武洋匡氏(39)が自身の不倫を認めた。24日発売の『週刊新潮』によると、2001年の結婚以降、妻以外の5人の女性と関係を持ったという。
ネット上では当然のように炎上が起こり、Amazonのレビューでは本の内容とは関係のないはずの、乙武氏への人格批判まで行われている有様だ。
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■「推薦できない図書」になってしまうのか?
乙武氏は大学在学中に出版した『五体不満足』がベストセラーになり、その後も多数の書籍を出版。自身の障がい者としての体験や、教育的観点から書かれた本は、いまなお多くの推薦を得ている。
たとえば、近年では平成26年度に埼玉県で『自分を愛する力』(講談社現代新書)が高校・青年向けの推薦図書とされていたが、「一連のスキャンダルで取り消しになる」ようなことはあるのだろうか?
担当者に確認してみると…
「平成26年と、過去の推薦図書ですので、一連の問題で推薦を取り消すというようなことは現在のところありません。今回のスキャンダルは残念でしたが、青少年にいい本だと思い、推薦させていただきました。
平成28年度以降も優れた書籍を勧めていきますので、引き続きご愛顧をよろしくお願いいたします」
現在進行形ではなく、過去の推薦図書ということもあり、ある意味「当然」とも言える回答であった。今のところ、理不尽なクレームなども来てない模様で、関係のない機関への飛び火はないようだ。
とはいえ、教育者という立場での不倫には、やはり厳しい目が向けられるのは間違いない。今後、乙武氏が新しい書籍を発売しようとも、公的な機関が推薦していくのは、難しいのでは…と考えざるを得ない。
■ミュージシャンなら名が売れても…
年始から不倫スキャンダルで世間を騒がせたゲスの極み乙女。の川谷絵音の場合、炎上効果もあってライブチケットやアルバムの売り上げは絶好調になっているそうだ。
たしかに、いくらアーティストが恋愛がらみの騒動を起こそうとも、それが原因でラジオ局や販売店でのプッシュがなくなるとは考えにくい。同じスキャンダルであっても、アーティストと教育者で反応が違うとは、なんとも皮肉な話だ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)