二輪最速スズキ「隼」デザイン列車、聖地「隼」駅でデビュー
2016/03/21 11:00
■初の「オートバイ」ラッピング
若桜鉄道は、旧国鉄の若桜線を引き継いだ第三セクター鉄道で、営業距離は19.2キロ。鳥取市郊外の郡家駅(八頭町)と兵庫県境に近い若桜駅(若桜町)を結ぶ。
運行している一般車両はわずか4両。うち1両がスズキなどの協力でラッピングを施され、国内初の「大型オートバイをデザインしたラッピング車両」に生まれ変わった。
■「隼」の聖地「隼駅」
車両に描かれたオートバイ「隼」は、大型二輪に分類される1300ccクラス。市販では「最速」の動力性能を持つとされる。
「隼」と若桜鉄道との縁は、沿線の「隼駅」(八頭町)が同オートバイの愛好家の「聖地」とされ、多数のライダーが集まるようになったことから。二輪車向けツーリング地図への掲載が始まると、立ち寄るライダーは目に見えて増えたという。
当初はライダーらを遠巻きにしていた地元住民とも交流が始まり、双方の努力で聖地の秩序を維持。毎年8月に同駅で開かれる「隼駅まつり」はライダーと地元が交流を楽しむ行事のひとつで、全国から1500人ほどのライダーが訪れる。
■「隼」20台、パレードで祝う
お披露目当日は、来賓のテープカットを合図にラッピング車両を使う臨時列車が「隼駅」を出発。同時に駅前から20台の「隼」が、白バイの先導で列車と同じ「八東駅」に向かった。
八東駅まで約5キロの区間では、線路沿いの国道と県道を使って「ラッピング車両」と「隼」20台が仲良く並走。珍しい鉄道・オートバイの合同パレードで、ラッピング車両のお披露目を祝った。
パレード後、ラッピング車両は若桜駅へ移動。引き込み線で展示を行い、一般客の記念撮影に応じた。展示には、パレードに参加した「隼」20台とライダーも集結。車両をバックに笑顔でカメラに収まっていた。
ラッピング車両の営業運転は3年間の予定。若桜鉄道線内のみならず郡家駅からJR因美線にも乗り入れ、鳥取駅まで走る。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
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