「買い食い」もムリ? 田舎の学生が経験しがちな苦労4選
都会と田舎、どちらにもそこにしかないメリット・デメリットがあるものだ。
2016/03/13 17:00
学生時代、放課後に友達と遊んだり、好きな人とデートしたという思い出は多いもの。しかし、それは都会育ちと田舎育ちでは内容がまったく違い、後者には意外な苦労もあるのだという。
しらべぇ編集部では、人口5,000人程度の小さな村に生まれ育った男性に、「田舎での青春」について話を聞いた。
①買い食いができない
「都会では、放課後の時間帯にコンビニやファーストフード店、ファミレスなどに小中学生がいるのをよく見かけますが、田舎だとお店自体が少なく、ましてや子供だけで気軽に入れるようなお店はありませんでした。
当然『友達と買い食い』や『ドリングバーを頼んで友達と話す』ような過ごし方はできません。ひたすら公園にいるしかない。高校生になると、行動範囲も広まるのでそうしたこともできるようになりますが……。なので中3の時に地元にマクドナルドができた時は感動しました」
②友達の家が遠くて気軽に遊べない
「田舎には住宅密集地というものが少なく、田んぼや山を挟んで家がポツポツあるので、友達の家に遊びに行くのに自転車で30分以上かかったりします。
30分はまだ近いほうで、山奥に住んでいる友達の家には遠すぎて誰も行きたがらなかったり。放課後に気軽に友達の家に寄る、というのができませんでした」
③同級生との恋愛ができない
「同級生は、保育園、小学校、中学校までずっと1クラスで同じメンバー。もはや家族のようになっているので、同級生との恋愛というのが成り立たないんです。
同級生の誰かが好きだという話で盛り上がるのは小学校までで、中学校では先輩や後輩、他校の生徒と恋愛する人がほとんどですね」
④デートスポットがない
「彼氏や彼女ができても、映画館やショッピングモールのようなデートスポットがないのでデートらしいデートはほとんどできず、またカップルで登下校しても、目撃した近隣住民の密告によって『あの2人は付き合っている』という話が本人たちの家族にまで広まります。
それを避けるためにバスや電車を乗り継いで中心街のイオンに行っても、そこでも地元の知り合いに100%会ってしまうんです。どこに行っても誰かの目があって、なかなかスムーズに交際できないことも多いようです」
遊ぶ場所が極端に限られ、自由に恋愛もできないという田舎の学生たち。とはいえ、「1クラスしかないために同級生と家族のような絆が生まれる」などについては、毎年クラス替えがあった都会育ちの人はうらやましいと感じるかもしれない。
都会と田舎、どちらにもそこにしかないメリット・デメリットがあるものだ。
・合わせて読みたい→「熊出没」で集団下校!?都会の人が驚くド田舎の交通事情
(取材・文/Sirabee編集部)