炎上ツイートってどんなもの? 2万RT経験者が語る炎上の世界
2016/03/12 10:30
Twitterでは日々様々な「リツイート」が回ってくる。中には何万リツイートもされて「バズ」「炎上」が起こるツイートがあるが、大概その投稿主は一般人である。
「炎上するってどんな気持ちだろう」という疑問を解消すべく調査を始めたところ、取材班は今回2万リツイート・お気に入り1万(当時・現在は「いいね」)の炎上経験者に話を聞くことができた。
■3日間途切れなかった通知
今回取材に応じてくれたDさんは、ツイートの炎上が起こった瞬間をこう語る。
「炎上した投稿は、某国民的スポーツ選手を取り巻く、理不尽な環境を綴ったウェブサイトをシェアしたもの。私自身Twitterで見つけたリンクで、それが真実だったら悲しい、というコメントを付けました。
朝のその投稿から4時間後、気がついたら500RTに。通知が溢れていて何が起こったのかわかりませんでした」
Dさんがつぶやく前にも別の人が同じページのシェアをしていたため「何で私のツイートが?!」と思ったそうだ。
「7時間後に1000RTを超えたあと、 翌日その選手が出る試合が予定されていたため拡散速度が加速。翌朝には1万RT、最終的に3日間で2万RT・お気に入り1万を超えました」
通知の多くは非公式RT(コメント付きRT)だったという。我々は、非公式RTをすると本人に通知が行ってしまうことに無頓着かもしれない。
■炎上による「被害」も…
芸能人の炎上は批判の嵐になるイメージだが、一般人の場合どのような事が起こるのか。
「リンク先の内容に対する反論をされました。正直、筆者じゃないからわかりませんって感じで。それから私の人格否定。デマを作った、女々しい、性格が歪んでいるとも言われました。投稿を消そうか悩みましたね」
事態はさらに拡散を招く。
「その後パクリツイートが大発生。知らない誰かが私の投稿に『少しでも多くの人に知ってほしい』『#拡散希望』と追加して、それがまた1万RT。中にはリンクをスパムに変えた悪質なパクリもありました。
このまま元ツイートを消したら、偽物が本物になってしまうんだなって思うと、意地でも消すもんかって気持ちになりました」
■炎上で得られたのは
反対に炎上によって得られたものはあるのだろうか。
「フォロワーが一瞬爆増しました。400人台だったのに600人を超えて、それも通知来るし…。『うらやましい』って言う人もいましたが、時間がたつと減りました。むしろ何でフォローされたんですかね?」
炎上した人をとりあえずフォローする人が一定数いるようだ。
「それから、ディベートに強くなりました。クソリプを浴びたおかげで、今では反論されてもへこたれません」
Dさんは炎上経験をポジティブに変えられたが、炎上によって深く傷つき、Twitterを退会する人や、トラウマを抱える人も見たことがあると言う。
炎上の種は「内容とタイミング」と言うDさん。一般人の炎上の要因は、人の目に触れやすいタイミングかどうかが大きい。逆に、私たちは常に投稿が「拡散するタイミング」にかぶる覚悟をして発信すべきである。
(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)
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