山形県民が独り占めしている『柿大根』がとても健康によかった

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大根の漬物といえば、たくあんを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。また、秋田名物の「いぶりがっこ」も全国的に有名である。

しかし、秋田県の南隣に位置する山形県には、さらに異なる大根の漬物が存在する。


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名産「庄内柿」と一緒に漬けた『柿大根』

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山形県の日本海に面する地域で多く栽培されているのが「庄内柿」。この地域では、一般家庭の庭に柿の木が植えられているというのもめずらしくはない。

庄内柿の特徴は、普通の柿より甘く、そして柔らかいこと。さらに、種がなく平べったい。

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そんな庄内柿を酢などの調味料と一緒に大根と漬けたのが「柿大根」。ネーミングもそのままストレートでなんとも素朴感があふれ出ている。柿の甘さが酢の酸味をまろやかにし、大根の甘さも加わってどんどん箸が進んでしまうおいしさ。

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食卓にのぼるのが日常

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しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」で実施した調査では、柿大根の全国的な知名度はたった6.6%。ほとんど知られていないことがわかる。

一方、山形県民、むろん庄内柿がとれる地区に住む庄内人にとっては、むしろたくあんよりも食卓にのぼる回数は多いというのだ。

「なつかしい味。漬物といえばこれだった。空気のような存在すぎて『柿大根』という名前さえ知らなかった」(20代女性)


たくあんと違い浅漬けであるため、早く食べきるためにも多くの回数食卓にのぼるというのも関係があるかもしれない。


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柿酢はめちゃくちゃ身体にいい?

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柿酢とは、酢に柿を漬けたもの。柿には糖分が多く含まれているため、発酵がすばやく進むという利点もある。

そして注目すべきは柿のポリフェノールが、ぶどうの5倍も含まれているということ。ポリフェノールには抗酸化作用やコレステロール増加防止作用、抗がん作用などさまざまな効果があり、肌荒れや動脈硬化、がんの防止に効果があるとされる。

そんな柿を酢につけると、さらにすごい効果が。塩分排出に効果のあるカリウムが黒酢よりも3倍多くなるというのだ。つまり、血圧の上昇やむくみを抑えることができるということ。

柿大根は日本でも一部の地域でしか出回っていない。山形が誇る「幻の漬物」といっても過言ではないだろう。

(取材・文/しらべぇ編集部・かずきち

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Sirabee編集部

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