卒業式もバトル!戦う高校生ヒーロー特集
2016/03/07 19:00
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。 ついこの前2016年が始まったと思ったばかりですが、もう3月。桜の季節、そして卒業式。
この時期は、自分が高校生だった頃を思い出す人も多いのではないでしょうか。
私も、楽器を担いで学校に通っていた高校生活を思い出します。 高校生が主人公の作品は「青春もの」としてマンガや小説、映画など数多くありますが、特撮作品にも高校生が主人公の作品があるのはご存知でしょうか?
今回は卒業シーズンということで、学業とヒーロー業の二重生活を送った戦う高校生たちをご紹介します。
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■高校生ヒーロー
シリーズ40作を数え、多種多様な設定が盛り込まれているスーパー戦隊シリーズにおいて、チーム内に高校生が含まれている戦隊を調べてみました。
いずれもチーム内の年齢差がある場合に高校生が入っています。そのなかで、チームが完全に高校生のみで編成されているのが『高速戦隊ターボレンジャー』(1989年)と『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年)です。
ターボレンジャーに変身する5人は、東京都立武蔵野学園高校の3年A組のクラスメート。
しかし、戦隊モチーフが車であり、巨大ロボットに合体するため、メンバー全員が所有する大型の車両を豪快に駆る姿が見られますが、「これって無免許運転?」と言いたくなります。いや、そこを突っ込むのは無粋ですね。
メガレンジャーは諸星学園高校の3年生。ターボレンジャーに比べ現実世界に近い学生生活の描写が多く(学年テストや受験、文化祭など)、学生生活とヒーロー業の二重生活を本格的に扱っていて、とくにクラスメートとの友情がきちんと描かれています。
どちらの作品も、最終回はもちろん「卒業式」がテーマ。学校とヒーローを卒業する場面は、涙なくしては見られません。
■卒業証書はライダーキック!?
高校生戦隊の卒業式は爽やかな感動を与えてくれましたが、高校生仮面ライダーである『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)の卒業式は、ひと味もふた味も違います。
主人公の如月弦太郎(きさらぎげんたろう)は天の川学園高校に転校してきた2年生。最終回、彼は2年生なので学園からは卒業しません。代わりに、とある人物を送り出します。
それは、学園を影から支配していた黒幕である理事長です。理事長との最終バトルを卒業式と称し、理事長を倒す最後の必殺技が渾身の「卒業キック授与」!
文字に起こすとシュールですが、アツく感動的な最終回です。
卒業生視点で描かれた高校生戦隊の最終回は、学生とヒーローからの卒業を意味するので、完全に物語の終着点になっているのに対し、仮面ライダーフォーゼは在校生視点。
■激アツな青春
最終回で主人公たちの学園生活が終わらない、ということは「またどこかで彼らに会えるかもしれない」という、前向きな印象を与えてくれます。
ヒーローは戦いのなかで傷つき、思い悩み、そして成長します。この心理描写は、卒業を控え、「学生」から「大人」に変わっていく高校生の心の成長にも似ています。
この時期、学生生活を思い出しながら高校生ヒーローの活躍を見返してみてはいかがでしょうか。
(文/モノブライト・出口博之)
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