真っ赤な事情?なぜか広島県民は正月を国内で過ごしたい
2015/12/27 11:00
もういくつ寝ると…正月である。この年末年始は1月3日が日曜に当たる曜日の並びとあって、休暇も少々短めになりそうだ。
とはいえ、まとまって休みが取れるこの時期は、雪や寒さといった冬ならではのハンディはあっても旅行には絶好の機会。国内へ、あるいは海外へ。旅立ちを指折り数えて楽しみにしてきた人も多いことだろう。
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■正月旅行は「国内派」が優勢
しらべぇ編集部の調査によると、「国内と海外では、年末年始に旅行で行きたいのはどちらかといえば海外だ 」という人の割合は21.0%。性別と年齢での偏りはほとんどなく「国内派」が多数を占める。
■空港・LCCが身近だと海外も身近?
さらに調査を進めて全国47都道府県別に見ると、「どちらかといえば海外だ」という人の割合が25%を超えたところが4つある。
4つとは、「千葉県」「東京都」「大阪府」「福岡県」。4都府県は、いずれも格安航空会社(LCC)の発着便数が多い空港(成田、関西、福岡)に近く、アクセスにも恵まれるなど海外が身近だ。
サッと飛び立つことができる環境が、「海外派」の多さにつながっているのかもしれない。
■広島県は「こげーな」数字に
一方で、「海外派」の割合が47都道府県中で最も小さくなったのが広島県。わずか10.8%にとどまった。県の中央には空港がありLCCも就航しているし、海外へ飛ぶ条件に不足はないはずなのだが。
■「赤い事情」はある? ない?
仮説として、広島ならではの特異な事情が県民を国内に縛り付けているのかもしれない。
「広島ならでは」というと…
・安芸の宮島(厳島神社)
・お好み焼き
・広島カープ
・サンフレッチェ広島
・比婆山のヒバゴン
このあたりが思い浮かぶ。とりわけ「赤ヘル」の代名詞で知られるカープと年末年始の関係性では、地元テレビ各局が制作する「カープ特番」に注目してみたい。
特番は、選手参加の「ゴルフコンペ」「釣り」などの模様や、選手が県民のもとへ出向いて触れ合う様子をまとめた内容が恒例。年末から年始にかけて各局で放送され、毎年のように高視聴率をマークしているという。
だからといって、「特番見たさに海外旅行をためらう広島県民」というレッテルを貼るのは乱暴に過ぎる。
しかし「海外派」の割合が平均の半分以下という調査結果の前では、特番が県民の深層心理に何らかの影響を与えている可能性も否定できないところではある。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代の男女1,381名