痩せたけど素直に喜べない?「カロリー計算依存」の苦悩とは
2015/12/15 12:00
ダイエット大国、日本。毎シーズンさまざまなダイエットが流行り、廃れていくが、「カロリー制限ダイエット」は常に多くの人が挑戦するダイエットだ。摂取カロリー、消費カロリーを毎日計算した経験のある人も少なくないだろう。
しかし、なかには「食べ物を見ると瞬時にカロリー計算をしてしまう」という、少々病的にも思える人もいるらしい。
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■女性の2割にカロリー計算癖が…!
しらべぇ編集部が全国20代~60代の1371人アンケート調査したところ、全年代では12.5%が「瞬時にカロリー計算してしまう」と答えた。
前年代で女性が男性を上回る数値の高さとなり、一般に言われる「美や健康への意識の高さが男性よりも高い」ことが、データにおいても確認できる形である。
実際、Twitterでも「瞬時にカロリー計算してしまう」という声は、多数確認することができた。
https://twitter.com/mi3pu/status/669164191081562112
https://twitter.com/IrithPrimroseD/status/665651655577333761
■「モテる」「美男美女「出世派」は4人に1人が計算癖アリ
また、モテる人やイケメン・美人と言われる人には、「カロリー計算癖」が多いことがわかった。スタイルが良いことはモテや美人の要素のひとつとされる現代、モテ男女たちは人知れず厳しい自己管理を行っているらしい。
また、「自分は出世している」と答えた人にも、「カロリー計算癖」がある傾向が判明。
欧米では「太っていないこと」が自己管理の証であり、出世の要素のひとつであることは度々指摘されてきたことであるが、日本においても、もはや他人事ではないようだ。
■痩せたけど喜べない理由とは?
上記のデータを見る限り、カロリー計算と現代人はもはや切り離せない存在と言えるだろう。しかし、一方では「カロリー計算癖が辛い、悩んでいる」と言う女性もいるようなのだ。何人かに話を伺うと…
「カロリー計算で半年で8キロのダイエットに成功。でも、カロリー計算が癖になって食べることを楽しめないようになってしまった。それでも、リバウンドが怖くて気にしてしまい、ストレスが募ります。痩せてコンプレックスは薄らいだけど、ストレスは減ってませんね」(20代女性・経理)
「高校生の時、芸能関係の仕事をしていて、毎日の食事と体重を事務所に送っていました。おかげでしばらくカロリーを計算するのが癖になり、挙句の果てには『なにも食べない』という選択肢を選ぶことも…どうしても甘いものが食べたくなった時、ハイチュウを一粒だけ食べてあとは捨てる、というのをしてましたが、今思うと異常だったかなと」(20代女性・営業)
「小さな饅頭一個のカロリーを計算したり、調味料の量をスプーン一杯単位で計算したり…これがずっと続くと考えると『私には無理』と思うと同時に、なんとも言えない絶望感があった」(30代女性・専業主婦)
もはや依存症状態とも言える状態に陥っている人も、決して少なくないようだ。痩せても「食べる喜び」がなくなってしまうと意味ないような気もするが…。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)
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