【冬でも大行列】かき氷の故郷は「奈良県」にあり!?
2015/12/13 19:00
※画像は「ひむろしらゆき祭」公式サイトのスクリーンショット
じつは、720年に成立された『日本書紀』に、
額田大中彦皇子が山へ猟をしに出掛け、天然氷の貯蔵室である「氷室」を発見する。そして「夏でも冷たい酒を飲むことができる」と、皇族たちの間で氷が重宝された。
という意味のことが記されている。
奈良にある氷室神社では、今でも氷の神様を祀っていて、昨年から日本全国のかき氷が食べられる「ひむろしらゆき祭」というお祭りを開いているのだ。
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■冬場でも行列ができるかき氷屋さん
そんな奈良に冬場でも行列のできる「かき氷屋さん」があるらしく、早速しらべぇ編集部で取材に行ってみることにした。
近鉄奈良駅から徒歩10分ほどで到着したのが「こおりとお茶のお店 ほうせき箱」。手作りの看板が掲げられている。筆者が到着したときには、店内は満員で行列は5名ほど。用紙に名前を記入し、15分ほどでなかへ通された。
温かいヤーコン茶というお茶をサービスで頂きながら、かき氷を注文。他にも茶粥やケーキも頼める。
■特製シロップ、エスプーマソースのかかったかき氷
期間限定の柿ヨーグルトこおりは750円。
表面にたっぷりとかけられた「エスプーマ」と呼ばれる、ムース状にされたヨーグルトソースには生クリームと練乳を少し加えているそうだ。食べ進めていくと、ごろごろと甘く熟れた柿の果肉がたくさん。
柿とヨーグルトという意外性のある組み合わせも、練乳の甘さが感じられるまろやかなヨーグルトソースとふわふわと軽い氷をいっしょに頬張ることで、さっぱりとしたおいしさを最後まで楽しむことができるはずだ。
ほうせき箱パフェ(抹茶)は800円。
抹茶の風味を活かしたシロップに生クリームのエスプーマソース、練乳がかけられている。上には柿チップスとラスクがささり、下には熟れた柿と白玉、抹茶プリン、芋きんとん。なかには、ミルクプリンが隠されていた。
1品1品、こだわって選ばれているのかどれも満足感のあるものばかりなのだが、抹茶シロップの苦味と組み合わさることでよりおいしくなっているようだ。
■温かいものが食べたくなったら…
ねりたてくずもち600円。
できたての温かなくず餅も注文できる。
また、お茶も時間が経つと店員さんが温かいものに換えてくれた…!
メニューは期間限定のものが多く、その時期の旬の食材を味わえる。店名「ほうせき箱」の由来となった「ほうせき」とは、奈良の方言で「お菓子」のことを指すそうだ。
【ほうせき箱】
住所 奈良市餅飯殿町12番地 夢CUBE内
営業時間 10時~19時(L.O.18時) 夏以外はかき氷の提供は11時~
定休日/木曜日 ※祝日の場合は営業
(取材・文/しらべぇ編集部・田原美奈子)
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