こんなにも!?「賢いふり」のために新聞を読んでる割合は…
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スマートフォンや電子書籍といったデジタルメディアの接触時間が増えている現代、活字離れが深刻な状況だ。とくに新聞や書籍といった紙媒体は低下の一歩をたどっている。
これらは言語能力の低下や勉学意欲の減退の原因としてしばしば挙げられるが、実際のところはどうなのだろうか?
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■進撃のデジタルメディア! 新聞離れへの影響は?
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1371名を対象に調査したところ、全体の55%が新聞を読むと回答。
スマートフォンや電子書籍といったデジタル化の波によって「新聞離れ」が問題視されているなか、意外にもふたりにひとりが読んでいる結果となっている。
しかし、対象を20代の若者に絞るとその割合は40%まで落ちるのも事実だ。若者の新聞離れは今後も加速していくのかもしれない。
■新聞を読むという「策士」
電車の通勤時間等を利用して新聞を読んでいる人を良く見かける。読まない側からすれば「偉いなー!」「頭いいのだろうなー!」と感心するばかりである。ところがそれを裏切るようなデータをひとつ。
なんと、日常的に新聞を読むと回答している人中で63%もの人が賢いふりを良くしているというのだ。つまりこの結果からは賢く見られたいという思いが新聞を読むという行為を生んでいるという解釈をされても仕方がない。
新聞を読まない人は、まんまと彼らの策略にハマってしまっていたのだ。
■「これだから平成生まれは…」に物申す
平成生まれはゆとり教育や昨今のおバカブームの影響なのだろうか、「これだから平成生まれは~」と言われたことがある方は少なからずいるだろう。
実際、日常的に新聞を読む平成生まれ127名に平成生まれ差別を受けたことがあるかどうかを聞いてみると、全体の62%が「ある」と回答した。
しかし、現在では紙の新聞だけではなく、スマホからもニュースを得ることのできる時代。「新聞を読んでいない」からと言って、若者たちを糾弾するのは気が早いとも言える。
「スマホで遊んでいると思っていたら、じつはニュースを読んでいた」など、実は勉強熱心な可能性もあるのだ。表面だけでなく、内側・奥底を見る必要があるのはニュースだけでなく、若者にも当てはまる。
(文/しらべぇ編集部・ふふふふ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名
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