【謎ラー紀行】大人気店の隣なのに…なぜか潰れない不思議なラーメン屋を調査

謎ラー、それはラーメンを愛するすべての人類のロマン。「営業時間が短い」「 街なかから隔絶している」「ネットに情報がない」…謎が謎を呼ぶ、知る人ぞ知るラーメン店である。

大人気店の隣にあるのに元気に営業している…たとえばそんな謎もある。


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◼︎激戦区の中にある食べログ3.97の帝王「こうかいぼう」

東京・門前仲町は、ラーメン屋が乱立する知る人ぞ知るラーメンの激戦区だ。駅から歩いて7分ほどのところに、超大人気店「こうかいぼう」がある。

ラーメン

そもそも門前仲町という駅自体が、都心部からアクセスがいいとは言い難い。にも関わらず、平日で18時ごろ、土日にもなると14時過ぎにはスープがなくなり売り切れるという。

取材班が訪れたのは金曜日の17時過ぎ。幸い先客はいなかったが、夜の部開店の17時半までに10人ほどの列ができ、開店から3分経つころには14席全てが満席。

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◼︎まさに絶品! 形容し難い旨さに言葉を失う

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こうかいぼうのラーメンは一杯650円。煮干しが効いたスープがとても上品で、驚くべきまろやかさ

臭みなどはもちろん全くなく、「ラーメンの主役は実はスープなのでは?」「ラーメンじゃなくラースープ、ラースーに変えた方がいいんじゃない?」と思えるほどの味わい深さ。

もちろん、麺の味わいも素晴らしい。まるで自分の舌に寄り添うような錯覚まで覚えてしまうほど。

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10分足らずで完食。スープも最後の一滴まで飲み干してしまう、まさに絶品の旨さ。

【こうかいぼう】
東京都江東区深川2-13-10 ニックハイム深川1F
月・火・木・金/11:00~15:00(17:30~売切れ次第閉店)
土・祝/11:00~15:00(売切れ次第閉店)
定休日/水曜・日曜※祝日でも休み


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◼︎いざ、人気店の隣にある「純風」へ…

しかし、これで終わりではない。むしろ、これからが取材本番、こうかいぼうの隣にある「純風」というお店が本記事の主役である。

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こちらが純風。正面から見ると、下記のような立地になっている。(右がこうかいぼう、左が純風)

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18時ごろ、列ができている「こうかいぼう」に対し、「純風」はに客がまだひとりもいない。

超大人気店に隣接しているにも関わらず、何年もこの地で営業を続けている「純風」。立地条件としては最悪なはずなのに、なぜ潰れないのだろうか?


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◼︎あれ…? 味は標準以上!

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取材班は純風に潜入。座敷もあり、中は意外に広い。こうかいぼうの倍近くありそう。こちらが純風の昭和風中華そば、650円。

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肝心の味についてであるが…一言で言うと「普通」。麺の粉っぽさや、メンマの味の強さが気になる人は気になってしまうかもしれないが、普通においしい。

少なくとも標準以上ではありそうだし、そう考えると食べログの2.96という評価も「こうかいぼう」のすぐ近くにあるために少々下につけられているのかも?


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◼︎潰れない理由が明らかに! ラーメン屋の数だけ物語はある…

18時半頃、なんとか完食した取材班が外に出ると、「こうかいぼう」はすでにスープ切れで新しい客がもう入れないようになっていた。そんなときに、衝撃の光景を目撃。

こうかいぼうにやって来た客が、スープ切れを知って、隣の純風に入って行ったのだ

つまり、超大人気店の隣にあるから苦戦するのではなく、スープがなくなって早い時間に閉店した人気店に入れなかった客が流れ込むということらしい。

門前仲町という立地も影響しているのだろう。近所に住む人なら話は別だが「こうかいぼう」はわざわざ遠方から訪れる人も多い店。

お腹をすかせて、楽しみにしてやっと着いたら店がもう閉店…脳もすっかりラーメンモードになっているのに…。そんなラーメン脳な客にとって、数メートル先にある純風に入るのは自然の流れなのかもしれない。

門前仲町を訪れた際には、ぜひ隣り合わう2軒の味と、独特な距離感を確かめてほしい。

【麺屋 純風】
東京都江東区深川2-13-1
11:30~15:00 /17:30~21:00(無休)

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

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Sirabee編集部

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