これは贅沢!いすみ鉄道の「レストラン列車」で絶品フルコースを堪能
2015/09/21 11:00
こんにちは。かつお節生産量日本一の鹿児島県枕崎市で、かつお節屋を営んでおります「出汁男」こと中原晋司です。
昔は新幹線や寝台特急(ブルートレイン)にも多く設置されていた「食堂車」。一時期はそれが激減するという状況が続いていましたが、最近、全国各地で集客手段として「食事を提供する観光列車」が続々誕生。再び脚光を浴びつつあるのです。
その中でも普通車両を用いてレストラン列車を走らせている、千葉県の房総半島にある第三セクターの鉄道「いすみ鉄道」のレトロな既存車両を用いたレストラン列車(イタリアン料理)、「レストラン・キハ」をご存知でしょうか?
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■土曜日は、イタリアン! 日曜日はお刺身!
いすみ鉄道は、今まで何度も廃線の危機にあったローカル線。新たな観光列車製造に投資する余裕もないため、普通車両を用いたレストラン列車(伊勢海老特急)を週末中心に運行したところ、今では予約で一杯になるほど盛況に!
主に土曜日は、イタリアン料理を提供する列車、日曜日は伊勢海老の刺身を提供する列車が運行されています。食堂車として使用する車両は、過去国鉄で使用されていた急行列車1両。
といっても、全国各地のローカル線で通勤通学の足として運行しているディーゼルカーと大差なく、ボックス席とロングシートの組み合わせ。
食堂車の定員は28名ほど。ボックス4人席に広いテーブルを入れ2人席にするなどの工夫があり、ゆったりと座れます。
■絶品フルコースを堪能! ワインは飲み放題!
今回の列車には地元のイタリアンレストランが出張し、シェフが同乗している。きちんとお皿に盛り付けたレストラン同様のスタイルで、ワイングラスに注がれるワイン(アメリカン航空セレクション)は飲み放題。
料理は、地元千葉産の海の幸が続々と出てきます。とくに、様々な地元の魚介類の出汁を使用したスープと、漁獲量日本一の地元産伊勢海老を使った香草オイル焼きは絶品。
列車は横ゆれしますが、ワイングラスとテーブルにはストッパーがついているので、さほど気になりません。速度もゆっくりめに走ってくれます。
沿線は、いすみ鉄道の車掌さん(ガイドも兼務)が自虐的にいうほど見どころがなく、単なる里山が続くだけ。けれど、それが逆によく、心地よい景色を眺めながらの料理や会話が弾みます。
■折り返しに、スイーツ列車もある
値段はネット予約の場合、運賃込・税込で13000円程度。決して安い価格ではありませんが、非日常感を味わうことができるので、誕生日記念に乗っているカップルも多いようです。
嬉しいのが、終着駅に到着した後の折り返し列車として運行する「スイーツ列車」の運行。スイーツとワインを予約なし税込1000円にて楽しめるので、こちらも家族連れなど多くのお客さんが利用しています。
【レストラン・キハ】
集合場所:千葉県夷隅郡大多喜町
営業時間 :主に週末のランチタイムに運行(電話・ネットでの事前予約制)
(文/しらべぇ編集部・中原晋司)
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