吾妻橋の金色ビルの意味は?雷門って誰がつくったの? 5大巨大オブジェの謎に迫る
2015/09/14 09:00
都内をぷらぷらと歩いていると、ふと巨大なオブジェに遭遇することがあります。これらのオブジェ、実はただただ目立たせることを目的にしているのではなく、悲しい運命を辿っていたり、芸術やデザインに対する熱い想いが込められていることが少なくありません。
本記事では、こうした巨大オブジェの謎について都内にあるものを中心にその背景をご紹介しましょう。
◆1.浅草寺の大提灯 ライトアップで見るべし
浅草寺
東京都台東区浅草2丁目3−1
初詣はもちろん、最近では訪日外国人にも人気の「浅草寺」。浅草寺の前にどんと現れる「雷門」と書かれた大提灯は浅草寺の象徴的オブジェです。1865年に一度火災で消失しましたが、その後パナソニックが奉納。
10年に一度修復され続けています。江戸の風情を残す「雷門」の大提灯は、ライトアップも魅力的なので、訪れてみてはいかがでしょうか。
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◆2.山手線から見える赤いオブジェの正体
日の丸自動車学校
東京都目黒区三田1-6-27
JR山手線恵比寿駅と目黒駅のあいだ。車内から外を見ていると見えてくる赤い真ん丸。この正体は、日の丸自動車学校のオブジェです。「昇る朝陽と雲間からはじけ輝く陽の光のイメージ」として、1996年に完成したもの。
目黒駅から徒歩5分圏内にあるので、一度近づいて見てみるとその大きさと赤さにインパクトを受けるはず。
◆3.悲しい歴史を辿ったご尊顔
上野大仏
東京都台東区上野公園4-8
上野公園内にある上野大仏。大仏様のご尊顔を間近で見ることができるのは、都内でもここだけです。寛永8年(1631年)に、漆喰の釈迦如来坐像を建立しましたが、被災や関東大震災、太平洋戦争など幾度の悲劇に見舞われたため、ご尊顔だけが残りました。
胴体は南の海に帰ってしまったという悲しい歴史とともに残っている上野大仏です。
◆4.30年行方不明になっていた壁画は、運命により復活した
岡本太郎「明日の神話」
JR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅の連絡通路
JR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅間にある赤くて大きな壁画「明日の神話」。こちらは、2008年に登場しました。岡本太郎が制作した巨大壁画です。製作開始のきっかけは、1968年~1969年の間にメキシコの実業家から依頼を受けたこと。
しかしながら、依頼主の事業経営悪化により作業は中断。「明日の神話」もしばらく行方不明になりました。しかしその後、2003年にメキシコシティ郊外で発見され、再生プロジェクトを経て渋谷にできたと言われています。
30年の歴史を経て飾られたこちらの作品を見れば、岡本太郎の熱い芸術魂を感じることができるでしょう。
◆5.心の象徴を込めた浅草を舞う「金の雲」
アサヒビールタワーオブジェ
東京都墨田区吾妻橋1-23-1
東京東部に住んでいれば、浅草にある金色雲のこのオブジェを見たことがある方も多いかもしれません。
こちらは、アサヒビールタワーのオブジェです。芸術的な意味が強く、フランスのデザイナーフィリップ・スタルク氏が、「躍進するアサヒビールの心の象徴」というアツい思いを込めて制作したもの。ビル自体も金色になっており、中では冷えたキレキレのビールが飲める人気の場所。金に近づいて、金運も上げてしまいましょう。
(文/しらべぇ編集部・松岡佑季)
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