高級フルーツ店の「桃パフェ」を食べ比べ!夏の終わりに桃は食べておこう
2015/08/26 07:30
今年の夏は何だかいつもより暑い気がしましたが、そろそろそれも終わりそうです。 みなさんお疲れさまでした。やり残したことはないですか?
ていうか唐突に本題に入りますけど、「桃パフェ」食べましたか? 甘くて果汁がたっぷりでほのかな酸味もあって、疲れた体にとって、桃は夏のご褒美です。
しかし「夏のご褒美」で検索したところ、トップにいけないイラスト集がヒットしました。こんなことではいけない。
というわけで桃パフェの記事を書きます。実は、桃は保存の難しい果物で、冷蔵庫に入れっぱなしにすると甘みがどんどん落ちていきます。
そして私たちはそのキンキンに冷えた桃を当たり前に「うめえ!」と言って食べており、それはそれでとても幸せなことなので放っておいてほしいのですが、とはいえやはりフルーツパーラーで食べる桃は格別なわけです。餅は餅屋と言いますか、桃は桃屋と言いますか、いやそれはダメだ、桃は果物屋と言いますか。
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■高級には高級のワケがある!
千疋屋のパフェは2000円くらいします。えー、パフェに2000円はないわー…と思うかもしれません。ていうか思ったでしょ? 正直に言いなさいよ!
でも、千疋屋の桃といえば日本一、いやもしかしたら世界一と言ってもいい品質。2000円で手に入る日本一、いやもしかしたら世界一がいったいどれだけあるというのですか。
足裏マッサージ20分2000円なら、普通に払うんでしょう? そうなんでしょう? そんな価格で日本一、いやもしかしたら世界一の味覚が体験できるのですよ? もし自宅に突然原油が噴き出して石油王になったとしても、食べる桃はこれです。
大金持ちの乗る車は数千万、大金持ちの住む家は数十億しますが、大金持ちの食べる桃なら2000円で、冷やしてくれて切ってくれてソルベやらクリームやらと一緒に綺麗に盛りつけてくれて大満足なんですよ! これっておかしくないですか。食べなきゃおかしくないですか。
というわけで千疋屋総本店(日本橋本店)の桃パフェがこちら。
暑い日だったら、出されたお冷やに手をつけず、最初の水分補給を桃に託してみましょう。五臓六腑に染み渡ります。やはりプロの出す桃は甘く、果汁も豊か。いつもの桃と違う。
今まで何人もの友人にいいから食べろと食べさせましたが、皆一様に驚きます。ここまで美味しいとは思わなかったと。 そもそも桃が苦手な人ってあまりいないですよね。
歯ぐきでつぶせるのでお年寄りにも優しいし、ベジタリアンの中でも最も厳格なフルータリアンだって食べられる。なんてできた子なんでしょうか。
【千疋屋総本店】
東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー2F
月/11:00~22:00(ラストオーダー21:00) 火~土/11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
日・祝/11:00~21:00(ラストオーダー20:30) 定休日/無休
■同じ千疋屋でもパフェのデザインが違う!
というあたりで、次は京橋千疋屋さんの桃パフェを。
葡萄が乗っています。同じ千疋屋さんでも系列によってちょっとずつ違うんですよね。違うんですが、おいしいフルーツをおいしく食べるためにすべてが存在しているというところは同じ。
もしそのためにやったことでパフェがどんな値段になろうとも一切当方の関知するところではない、というフルーツバカ一代っぷりが潔く、だからこそ心から千疋屋を信じられるのです。
【京橋千疋屋】
東京都中央区京橋1-1-9
月~金/8:00~21:00(ラストオーダー20:30)
土日祝/9:30~18:00(ラストオーダー17:30)
定休日/年末年始
ちなみにこれが資生堂パーラーさん(横浜そごう店)になるとこんな感じです。
素材のよさを前面に出していく千疋屋さんに比べ、こちらは日本を代表する洋食屋さんのプライドを感じる「フルーツを使った料理」としての桃パフェ。
ソースやシロップの複雑かつ上品な風味が流石な一品で、コアントローとかキルシュとか使えないなら実家に帰らせていただきます! と言わんばかりの洋食屋魂を感じます。
というわけでいろいろと書いてきましたが、要はそろそろ桃のシーズンも終わるので食べたい人はフルーツパーラーへ急ぎましょうというお話であります。
全国的に8月いっぱいで終了、というお店が多いのではないでしょうか。急ぎましょう。ちょっと、いや、結構な贅沢ではありますが、これは無駄遣いではない。断じて!
【資生堂パーラー 横浜そごう店】
神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 2F
10:00~20:00(ラストオーダー19:15)
定休日/無休(そごうに準ずる)
(取材・文/林裕)