寝る前に飲むべき最適な飲み物は〇〇ジュース! 寝酒はNG&ホットミルクは…
2015/07/08 06:30
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日本では、海外と比較するとナイトキャップ、いわゆる「寝酒」の習慣がかなり深く浸透しているといわれています。
2002年の国際疫学調査の結果によると、「不眠解消のために寝酒を飲む」と答えた人の割合は、なんと日本人が第1位。日本は、残念ながら「アルコールが良質な睡眠を妨げる」という正しい知識が浸透していない国だともいえます。
そこで、“就寝前に飲む飲み物”についての使える知識を3つ紹介しましょう。
■ホットミルクは…
就寝前のホットミルクには快眠効果があると信じて疑っていない人が多いですが、実はこれは数ある睡眠都市伝説のひとつに過ぎません。ミルクで快眠効果を得ようと思ったら、ドラム缶半缶分も飲む必要があるといわれています。
ただし、温かい飲み物自体にはリラックス感を促す作用があるので、白湯やハーブティなど、ミルクと比べて脂肪分がないものを選んだほうが良いかもしれませんね。
■「〇〇ジュース」は夜飲むのにピッタリ!
温かい飲み物に快眠サポート力があることを頭では分かっていても、実際のところ、「暑い夏に温かい飲み物を飲む気がしない」という気持ちにもなるでしょう。
そんな人におすすめなのが、トマトジュース。トマトには脳の興奮作用を抑制してくれるGABAや、強力な抗酸化力で日中のダメージを無害化してくれるリコピンが含まれていて、夜飲むにはピッタリなのです。
■さらに最適な「〇〇ジュース」!
深い睡眠を得るために必要なのが、睡眠ホルモンの「メラトニン」。
メラトニンは、タンパク質を摂取したあと、そこから得た必須アミノ酸であるトリプトファンがセロトニンになり、夜になると脳の松果体というところでメラトニンに変換されるという一連のフローを辿ります。
しかし、なんと「チェリージュース」にはメラトニンそのものが含まれていることが分かっているのです! 夜にチェリージュースを飲むとぐっすり深い眠りが得られ、1日の疲れやダメージを翌日に持ち越すことなくしっかりメンテナンスできるようになりますよ。
梅雨が明けたら、本格的に寝苦しい夏の到来です。少しでも快適に、そして質の高い眠りを得るために、ぜひ就寝前の飲み物改善習慣を始めてくださいね!
(文/睡眠コンサルタント・友野なお)
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