営業マンが実践?の「自己啓発ナンパ」に女性が怒り「私を材料にするな」
2015/05/07 17:00
©iStock.com/Silvina Rusinek
女性から男性にナンパすることを“逆ナンパ”というだけあり、ナンパは主に男性が女性にするものです。そしてナンパは、基本的に“成功率”が低いものでもあります。
■“ナンパ”がビジネスのための自己成長材料に?
成功率が低い背景として、単純にナンパという行為に嫌悪感を抱く女性が多いことが挙げられますが、そんな“難しさ”から、ナンパは一部の男性たちにとって「ビジネスにおける自己成長のための特訓」の材料とされることもあるようです。
特に結び付けられやすいのが、“営業”。
ナンパをすることによってトーク力がつく、行動力がつく、そして成功すれば自信がつくとされ、実際に希望者向けのセミナーが開かれていたり、『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』(なべおつ著、ワニブックス)という書籍が発売されていたりといった事象が見られます。
※画像:Amazon
しかし、ナンパはひとりでは成り立たない行為…。今回、しらべぇ編集部では、“ある経験”をした女性の声を受け、20代から60代の男女計1684名を対象に以下のようなアンケートを実施してみました。
■「ナンパで自信をつけよう」などと、ナンパ行為を肯定的にとらえられることがあるが、される側の女性の気持ちを無視していると思う
男女別の「そう思う」と回答した割合です。
男女でわかりやすく数字に差が表れていますね。ただし男性でも4割以上と、少ない数字というわけでもありません。
■女性の意見「わたしを材料にするな!」
さて、ここで前述の“ある経験”を紹介しましょう。体験したのは、渋谷で働く女性Kさん(26歳、販売)です。Kさんはある日の仕事帰り、20時頃に渋谷マークシティの近くを歩いていたら、カジュアルなジャケットスタイルの“普通の”男性から声をかけられたそうです。
「あまりにも普通な人に腰低く丁寧に『すみません』と声をかけられたんで、何かどうしても伝えたいことがあるのかなと思って足を止めたんです。で、『なんですか?』って聞いたら、『いや…あの…お仕事帰りですか?』って言われました」
そこからのやり取りは、Kさんによれば以下のような具合だったそう。
― Kさん「はい、そうですけど、なんですか?」
― 男性「あの…もしよろしければ、僕おいしいスペイン料理の店知ってるんですけど、ご一緒にいかがですか?」
― Kさん「え、これナンパなんですか?」
― 男性「いや、あ…はい、そうですね」
― Kさん「え、なんでナンパなんかしてるんですか?そんな風に見えないですけど」
― 男性「ちょっと…自分に自信を付けようと思いまして…」
Kさんは、「そうですか…がんばってください」と言ってその場を去ったそうですが、この後にある光景を目にしたそう。
「ちょっとした買い物を済ませてさっきナンパされた場所の近くを通ったら、その男の人が色黒のチャラめな人となんか話してるのが見えたんですよね。それ見て、その人から『あの女の人にナンパしてみて』って私へのナンパが指示されたんだろうなぁと思いました。
別にナンパで自信を付けたいと思うのは勝手だけど、その勝手に、仕事終わりで疲れてて、さらに行きたい店の閉店時間が迫ってて焦る私を巻き込まないでほしいですね。お前の自己啓発に私を使うな!って感じです」
そんな“自己啓発ナンパ”、Kさんは通常のナンパよりも腹が立ったそうです。その理由は、「“材料”にされた感じがして、かなりムカつきました」とのことでした。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年4月17日~2015年4月20日
対象:全国20代~60代男女計1684名
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