一発屋の分かれ道は「3枚目」に法則? 大ヒットの次にリリースされた曲を徹底調査
2015/04/19 08:00
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「一発屋」といえば、誰を思い浮かべますか? 最近では、1年持たずに露出が激減してしまう芸人を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ネット上では、今年に入って大ブレイクした芸人の8.6秒バズーカーを、早くも「一発屋」と揶揄するような情報が氾濫しているようです。
そもそも「一発屋」の定義とは、一時的にのみ活躍した歌手、芸人、作家、スポーツ選手などを侮辱した言葉として用いられています。
しかし、現在は自らを自虐的に「一発屋芸人」と称し、逆に「一発屋」であることを売りにすることで露出を増やしている芸人も。
そこで、芸人のギャグとは違って、1作品ごとの評価がより明確なアーティストの「大ヒット曲の次にリリースされた曲」を調査し、一発屋になってしまった要因を探ってみました。
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■KAN「愛は勝つ」
⇒ 次作「イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」
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1990年9月1日にリリースされた「愛は勝つ」は、8週連続チャート1位、セールスも約200万枚を突破した大ヒット曲。
そして、その次にリリースされたのが「イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」。チャートの最高順位は5位、セールスも約15万枚とまずますの成績を残しています。
しかも、この作品以降、7作品連続でシングルチャート20位以内にランキングされていることがわかりました。「一発屋」のイメージを持たれてしまうのは、あまりにも「愛は勝つ」の印象が強すぎたということでしょうか。
■大事MANブラザーズバンド「それが大事」
⇒次作「うたをうたおう」
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1991年8月25日にリリースされた「それが大事」は、約180万枚を売上げた大ヒット曲。
そして、次にリリースされたのが「うたをうたおう」。テレビ朝日系アニメ『クレヨンしんちゃん』のエンディングテーマ曲として使用されるも、最高順位は22位。
セールスも約4万枚と、ガクっと落ちてしまいました。この作品以降も全くヒット作には恵まれず、1996年に解散してしまいます。
■EAST END×YURI「DA.YO.NE」
⇒次作「MAICCA〜まいっか」
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1994年8月21日にリリースされた「DA.YO.NE」は、セールス約101万枚、チャート最高7位の大ヒット。そして、意外にも次作の「MAICCA〜まいっか」は、セールス約113万枚、最高順位3位と「DA.YO.NE」を上回る成績を残していました。
続く「いい感じ やな感じ」も最高順位3位と、一定の評価を獲得。しかし、4枚目となったシングル曲「何それ」が約8万枚と大失速。その後、挽回出来ずに1996年に活動休止となったようです。
■その他「一発屋」として語られることが多いアーティストとして…
●山根康広「Get Along Together」約121万枚
⇒次作「あの時のように」約26万枚
3枚目「Yellを君に」が約9万枚と失速。
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●Le Couple「ひだまりの詩」約155万枚
⇒次作「Sofa」約10万枚
さらに、3枚目の「もしもあなたと暮らせたら」は、約1万枚と大失速。
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総じて大ヒット曲の次は、まだ話題性からある程度のセールスを見込めるものの、3枚目以降から一気にセールスを落としてしまう傾向があるようです。
ちなみに、サザンオールスターズはというと、デビューシングル「勝手にシンドバッド」がセールス約51万枚、最高順位3位と大ヒットを記録。次作「気分しだいで責めないで」は、約27万枚、最高順位10位とやはり、セールスを落としています。
しかし、続く3枚目「いとしのエリー」がデビュー曲を上回る約72万枚、最高順位2位を記録。
一概には言えませんが、上記のように「一発屋」と呼ばれ短命に終わるか、息の長い活動を続けられるかの鍵は、ヒット作以降の3〜4枚目の作品で如何にセールスを挙げるかが重要なのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
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