【グルメ】牛の旨味がダシに広がる大阪名物「かすうどん」がジワジワきてる!?
大阪名物と言えば、たこ焼きやお好み焼きなど、小麦粉をつかった「コナモン」を思い浮かべる人が多いと思います。
そんな中で最近ジワジワと店舗が増え、人気の兆しを見せているのが「かすうどん」です。
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■かすうどんの「かす」って何?
うどんに「天かす」を入れると、たぬきうどん。しかし、かすうどんは、うどんの中に「油かす」なるものをトッピングしたシンプルな食べ物です。
とは言え「油かすってなに?」っていう方も多いはず。
【油かすとは】
“昔は石鹸を作るのに牛の小腸が使われていました。動物性油脂を抽出するため小腸は油で揚げられ、その工程で残った小腸のことを「油かす」と呼びます。”
■実際に「かすうどん」を食べてみよう
かすうどんを提供するお店は多くありますが、今回は大阪府内に12店舗を展開しているかすうどん専門店「KASUYA」のヴィアあべのウォーク店を訪問しました。
こちらがかすうどん、600円(税込み)です。関西風のダシの効いたあっさりのうどんに、油かすがトッピングされています。
うどんに絡みついてくる、油かす。あっさりなうどんに油かすが入ることにより、ほどよいこってりさと肉の旨味が広がり独特の味わいがやみつきになります。
■かすうどんは「大阪発の全国区」になるか?
ひと昔前、油かすは一般流通がほとんどなく、大阪では南河内(松原市、藤井寺市、羽曳野市など)の食肉産業に関わる人たちの間で手頃な食材として、青菜と似たりインスタントラーメンに入れたりと親しまれていました。
ただ現在は需要が多くなったことから、油かすの価格が上がるという逆転現象まで起こっています。庶民の味から発展した食べ物なので、価格の維持が今後の課題となりそう。
かすうどんの味は間違いなくB級グルメ好きの心をくすぐる、庶民的なおいしさ。東京にも、メニューに出すお店がちらほら出始めているようです。
この味が大阪から全国に広まっていくのか? 今後のかすうどんの動向に注目です。
【KASUYA ヴィアあべのウォーク店】
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目6-1
営業時間:11:00~25:00
(文・写真/しらべぇ編集部・ニャック)